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水の迷宮 (カッパノベルス)

水の迷宮 (カッパノベルス)

水の迷宮 (カッパノベルス)

作家
石持浅海
出版社
光文社
発売日
2004-10-20
ISBN
9784334075866
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水の迷宮 (カッパノベルス) / 感想・レビュー

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たか

水族館を舞台にした、石持さんお得意の特殊クローズド・サークル。 序盤の展示魚を使った脅迫はなかなか面白い。 3年前の同日に亡くなった飼育係長の片山との関連性はあるのか。脅迫者の目的は何なのか。脅迫犯は誰なのか。物語の世界に上手に引き込んでいく。 中盤から、脅迫だけで進んでいたのが一転、殺人事件が発生し急展開していく。 謎解きをするのが刑事でも探偵でもなく、聡明すぎる一般人なのは、石持さんのこだわりなのか。 水族館の舞台裏に詳しくなれたのは良かった。C評価

2020/12/05

そのぼん

水族館で起きた謎の脅迫事件がメインになって話が進みました。三年前に亡くなった片山の死がどういう形で関わってくるのか・・・。最後まで読んでみて、『こういう方向に行くのか・・・』と、ちょっと驚きました。と

2013/01/15

miroku

爽やかで感動的なラストだけど、これ・・・爽やかな結末でいいのか!? 作者はそれでいいのか? 不可解だ・・・。

2012/06/15

雪紫

水族館は好きだから裏側がよくわかるのは良いしミステリとしてもしっかりしてるし、時々図書館から借りて読むくらいに好きな話なのに胸を打つ感動を強調し過ぎるせいで結末に「はあ」と思ってしまう。片山の描いた夢は素敵だと思うし、実現までこぎ着けた努力は尊敬に値するけどどうもなぁ・・・。某夏の風物詩番組は感動の大安売りやバーゲンセールみたいなノリでかえって引く時があるが、この作品の結末もまさにそれ。感動は安易に主張をするようなやつではないと思う。

シュエパイ

哀しみが、胸を満たします。夢が彼らを殺し、夢が彼らを歩ませた、と。大きな夢は、存在するだけで人々を否応なく飲み込む運命の荒波に変わり・・・。私も読みながら憧れを共有した夢、"水の迷宮"。描かれた夢が雄大で美しいからこそ、余計に哀しくて辛いのです。いっとうに胸に来たのは、『――許してもらえますか?』って言葉でした。言うのも、聞くのも、どちらも身を裂かれてなお余りあるのです。

2016/02/17

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