fの魔弾 (カッパノベルス)
fの魔弾 (カッパノベルス) / 感想・レビュー
つたもみじ
南美希風シリーズ第三弾。睡眠薬で眠らされていた浜坂憲也は、二体の射殺死体と共にマンションの一室で発見された。ドアも窓も幾重にも施錠された完全なる密室で、無実を訴えるが状況から殺人罪で起訴される。旧友の憲也を美希風は救えるのか。現在と過去が交互に登場し、特に現在のシーンでは緊迫感があってサスペンスのようでした。裁判シーンが多くて普段とはちょっと違った感じで面白かった。完全なる犯罪と密室をどう突き崩すのか。無実を証明できるのか。覚醒剤の「まったく新しい大きな市場」は、妙にリアルで恐いね…。
2015/08/13
二分五厘
ドアに三重のロックが掛けられたマンションの一室で発見された三人。二人は射殺死体、一人は睡眠薬により意識不明で。出入不可能の完全密室状態の現場から、生存者・浜坂憲也が容疑者として起訴される。彼の求刑が迫る中、友人・南美希風は捜査を進めるが……。冒頭から美希風が密室の中で死体と一緒にいる場面に混乱。でも美希風の方の事件は要らないような…。桂弁護士のキャラもいいしもっと法廷物希望。密室のトリックは盲点。あれ、外からも動かせるの?自分の家のを確認したら、同じで恐くなった。"新たな市場"は、自分には絶対に許せない。
2016/05/05
祐樹一依
【○】ガチガチの、堅牢過ぎる密室。その中で起きた殺人事件。銃殺されたふたりの死者と、ひとりの容疑者。この事件は彼が起こしたものなのか。それとも。…いやいや、これは第三者の犯行は無理だろう、せめて共犯がいないと無理だろう、という鉄壁の完全犯罪。それとも機械トリックか時限トリックか、現実味のないパズル小説にするのか。…いやいやいや、そこは「完全犯罪」の書き手の有志(と個人的に思っている)の柄刀氏、物凄く計算された犯罪様式に絶句です。トリックの出来もさながら、こんな事件が現実に起きたら、と考えさせる余韻が見事。
2011/05/09
ア・トイロッテ(マリポーサとも言う)(各短編の評価はコメントで)
★★★ 6 メイントリックは良く出来ているが、ほかの人の感想にもあるように面白味がない。この著者は島田荘司の後継者となると言われているそうだが、有り得ない。「御手洗潔」なる強烈なキャラクターがいないじゃないか
2010/10/31
ひかる
南美希風シリーズ。友が殺人罪で起訴された?! しかし、友の憲也は罪を認めていない。友の窮地を救うため担当弁護士のと桂合流するが謎は解けない一方判決の日が迫ってくる。そんな中、心臓移植後の定期検診でアメリカへ渡る南。そこで待ち受ける事件、公判までに無実が証明できるのか?!
2019/03/23
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