愛が噛みつく悪い星 (カッパ・ノベルス)
愛が噛みつく悪い星 (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー
ずっきん
東山彰良コンプリート祭り。エルモア・レナード時代(笑)の作品。ど底辺、肥溜め育ちの三人の視点で語る、セックス、ドラッグまみれのクライムストーリー。この方は人間を善悪で描かないね。醜悪なとこと抱き合わせで、本音をポンポン繰り出してくる。綺麗事なんてのも吐かない。やり捨てた女に対するさらなる仕打ちの清々しいことったら。それは女も同じように描くからだ。対等なんだ。それにしても怒りの筆だった。エネルギーに満ちて、刹那的で、そのくせ前を向いている。もう、笑って楽しむしかないではないか。ああ、面白かった。元気出る。
2021/05/29
山田太郎
なんか読みにくい文章と思いつつもすぐ慣れた。えげつないところもあるけどそう気にならずに読める。安っぽい感じもするけど、このバカバカしさは貴重だと思います。
2010/10/06
きゃらぶ
何か感動的なことがあると思い最後まで読んだけど、危ない若者達の物語でした。
2015/11/05
八朔
東山氏が直木賞作家ということで読み始めました。あまりにもはっちゃけた内容で文学賞の雰囲気のない話だったので、逆に直木賞受賞作を読みたくなりました。クールとは言えない血生臭い話が続きますが、ラストは良かったです。
2015/11/19
Masashï
唐突で無謀で出任せな青春ストーリー、猛烈なスピードで跳ね回るスーパーボールだけどたまにスーパースローになって回転すら目視出来るような。この、世界の表面をスリップしていくようなストーリー、好きです。
2015/10/20
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