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千一夜の館の殺人 (カッパ・ノベルス)

千一夜の館の殺人 (カッパ・ノベルス)

千一夜の館の殺人 (カッパ・ノベルス)

作家
芦辺拓
出版社
光文社
発売日
2006-07-21
ISBN
9784334076375
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千一夜の館の殺人 (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー

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紅はこべ

犯人像としては古風なタイプ。謎解きよりも、ともかを中心としたサスペンスの要素が強い。容疑者となったともかを、森江春策は救えるか?難しいとされる和室の密室も登場。『本陣殺人事件』では障子だったが、本作では襖。犯人の血祭りにあげられる一家の人々が、遺産相続目的で殺し合ってもおかしくない程憎み合ってはいない、むしろそこそこ愛情が通い合っているところが、事件の悲劇性が増す気がした。読後、『千一夜物語』が読みたくなること必至です。

2011/01/08

雪紫

遺産相続を巡り殺されていく一族。冒頭から平面図があるのに明らかにならずタイトル詐欺疑惑が漂う「千一夜の館」の謎。・・・ツッコミどころは相変わらず・・・というか今まで読んだ森江物より強いものの(視聴者向けのミスリードやり過ぎ!)、事件解決後の「千一夜の館」の真実は驚嘆に値するレベルで思わず平面図を見返したくなるくらいだった。

だまし売りNo

弁護士を探偵役とする本シリーズの設定は巧みである。刑事事件を扱う弁護士は高校生や家政婦の探偵に比べて不自然さがない。しかし現実の弁護士は当事者が収集した事実を元に法的主張をまとめることが仕事であり、探偵のように自ら事実を収集することはない。 この点は弁護士への大きな誤解であり、裁判に勝つためには当事者が事実を収集することがポイントになる。結論として弁護士を探偵役とする設定は「ありそうでない」設定であり、フィクションとして魅力的である。

2019/01/19

造理

★★★☆☆ アラビアン・ナイトを下敷きにして、館もの、見立て、遺産相続に絡んだ殺人、など往年の推理小説の要素満載ですが相当捻くれていました。冒頭にある館の全景図の秘密が見所。今回主役は助手の新島ともか。冒険小説的な雰囲気がgood。

2016/05/10

ジャム

千一夜物語(アラビアン・ナイト)を背景に天才博士の莫大な遺産を巡る連続殺人が!森江春策の助手新島ともかが幼馴染の代わりに小さな少年とともに身を張って事件に挑む! 謎あり、活劇あり、歴史ロマンありの三重奏で古き良き探偵小説を作り上げた手腕に脱帽!凝りに凝った仕掛けが次々に明かされる終盤は正に息つく暇もありませんでした!物語の閉じ方もこの物語らしくロマンチックで良かったです。

2014/04/11

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