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BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)

BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)

BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス)

作家
石持浅海
出版社
光文社
発売日
2007-06-01
ISBN
9784334076559
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BG、あるいは死せるカイニス (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー

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朱音

雌性先熟という魚などでは現実にある要素をうまく使って設定されている世界で、その設定を上手に生かしたストーリーだなと思う。設定はSF的だが生活習慣などが現代日本とかけ離れていないのもいい。生物学的にどうのこうのはともあれ、「○○だからえらい、ではなく私個人がえらい(大意)」というような考えかたってアリだなとかストーリー以外のところもなかなか深いような気も。伏線も回収具合も小気味いい。ラストのエピソード、作者は結局この世界よりも現実の方がいしいと思っているのかな?蛇足のような気もするが収まりがいいのかも。

2010/10/23

梨姫

人類は最初から女であり、成長して一度子どもを産んでから、生物学的に優秀な人間が男に性転換する世界。破天荒に見える設定なのに、主人公の周りでおきる連続殺人事件や、BGと呼ばれる特別優秀な男、人工的に男を作り出す怪しげな科学など、次々に発生するミステリは緻密なストーリーラインが敷かれている。日本社会では未だにどうしても男性社会を抜け出せていない。本書の生物で優秀なのは男と銘打っておき、人間として優秀なのは女であり社会を支配するというシステムは、この現代男社会を痛烈に皮肉っているのかもしれない。

2010/01/04

けいちゃっぷ

この世界の成り立ちは受け入れるとしても、この世界ならではのトリック等で驚かせて欲しいところですね。あと、終章は余分。この世界ならではの犯行であり犯人であり、トリックであり、解決方法であればいいのであって、あえてBGにこの世界を改革してもらう必要はないです。

2007/08/12

ゆみこ

生まれてくる子供は全て女性。優秀な人物だけが男性に性転換するという特殊設定。その設定を充分に生かしたミステリー。あの一言、引っ掛かってたのにあの秘密には気づけなかったなぁ。誤植と思っちゃったからなぁ(笑)

2019/07/28

さな

女子高生のレイプ未遂殺人事件。この世界、レイプなんてあり得ないのに何故…?とひたすら理由を追求するミステリー。不思議な男女の性の事情、性転換などとにかく独特な世界観で、この設定でもっと物語がありそう。終盤からの流れはちょっと強引だった気もするけど。面白かった。

2018/05/12

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