KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

美しきもの見し人は (カッパ・ノベルス)

美しきもの見し人は (カッパ・ノベルス)

美しきもの見し人は (カッパ・ノベルス)

作家
篠田真由美
出版社
光文社
発売日
2008-03-20
ISBN
9784334076702
amazonで購入する

美しきもの見し人は (カッパ・ノベルス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

紅はこべ

タイトルは作中で紹介される詩の一節から。有名かも知れないが、私は初見。密室からの消失もの。このトリックはかなりグロい。語り手で探偵役の沢崎のある属性を誤解させる書き方。叙述トリックとも呼べないレベルだけど。それが二重になっているのが特徴。舞台の館の構成員を考えればすぐわかることなんだが。最初の妻に執着し、妻に似た面影を追い求める作家の肖像は光源氏の残酷で醜い戯画化のように思える。作中で篠田さんは、作家に遠藤周作への罵詈雑言を吐かせているが、これって篠田さんの遠藤観じゃないよね?

2010/12/08

夜梨@灯れ松明の火

図書館。先日読了した「閉ざされて」の登場人物がこちらにも出てくると読友さんに教えていただき借りてみました。なんと「篠田真由美」らしい作品か!(笑)好きだからいいんですけどね。孤島に建てられた館に住む主を亡くした女性たちのもとへ、その登場人物「沢崎」がやってくるところから物語は始まります。なんやかんやで、トリックはちょっと気にいらないですが、充分作者を堪能致しました。最後に明かされる名前がね~。なるほどなるほど。

2013/04/30

ソラ

内容(「BOOK」データベースより) 長崎県の北西部・生月島のさらの北西に浮かぶさいはての島・波手島。この島に孤高のキリスト教文学者・蘭堂叡人が修道院を模して建てた「館」がある。叡人の養女にして著作権継承者・蘭堂キアラを筆頭に、曲者ぞろいの女たちが、この島の数少ない住人のすべてだ―。探偵である「私」はキアラの依頼を受け、この館にやってきた。叡人の隠し子で唯一の遺産相続人を名乗る青石羊子の嘘を証明するために。羊子の正体とは?「昇天」したと伝えられる叡人の死の真相とは?

2009/01/15

小梅さん。

再読。 ゴシック好きにはたまらない1冊。 無人の孤島。唯一の館に住むのは一癖も二癖もある人たち。 館のかつての主の「消失」 複雑な人間関係、家族の問題は、まさに由緒正しき古典ミステリのおもむき。 外部からやってくる人間があらたな事件のきっかけになるのよね。 さらに、過去の事件の謎に気付いて、もったいつけるって、まさかのフラグ。 最後、色んな事が明らかになったあと、「イコン」を読み直してすとんと腑に落ちる。 最後の一行、してやられる快感。

2020/09/17

ソラ

【再読】

2019/01/15

感想・レビューをもっと見る