沈黙の函 (光文社文庫 あ 2-1)
沈黙の函 (光文社文庫 あ 2-1) / 感想・レビュー
geshi
遠くからの荷物から送り主の生首が出てくるというショッキングな謎はインパクトあるが、いかんせんトリックが初見で分かってしまう簡単さで張り合いが無い。レッドへリングに引き回される展開は飽きることは無いし、作者のレコード趣味を存分に生かした蝋管レコードの話は面白く読めた。私立探偵の松木の変に可愛らしい動きとか相良明子のスッキリした女性像などキャラクターは好み。短編向きのマジックの手際のようなトリックも犯人の処遇もカタルシスが皆無で締めが気持ちよくないなぁ。
2023/02/09
hata2
弘前市の描写がそれほど外れていないのが良かった。事件やトリックよりも、真相に大きく関係する音楽についての蘊蓄の方が活き活きしていると思う。
2017/05/19
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