日本掌編小説秀作選 上 雪・月篇 (光文社文庫 お 9-1)
日本掌編小説秀作選 上 雪・月篇 (光文社文庫 お 9-1) / 感想・レビュー
butapenn
大西巨人による、季節分類型の掌編アンソロジー。顔ぶれを見ていると、明治から昭和までの日本近代文学史そのものだ。あの時代の小説はどんな試みもすべて挑戦だったろう。先達のない苦労を思うと同時に、手あかのついた表現しかできない身としては、ちょっと羨ましくなる。岡本かの子をもっと読みたくなった。
2012/10/14
がんぞ
「あらゆる文学の主題は時間ということである」と言われる。小説であるためには一人の生涯の時間の流れを感じさせるか、いっそ書かれたより時間を経ると時代の違いを感じさせるか。理想に燃えた青春とその対比として現在のシニックといった状況が多い。もまた、日本共産党を除名になった者である。
2012/07/17
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