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ビコーズ (光文社文庫 さ 11-1)

ビコーズ (光文社文庫 さ 11-1)

ビコーズ (光文社文庫 さ 11-1)

作家
佐藤正午
出版社
光文社
発売日
1988-05-01
ISBN
9784334707422
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ビコーズ (光文社文庫 さ 11-1) / 感想・レビュー

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相田うえお

★★★☆☆18060 何年かに一度、ある日突然左眼だけが見えなくなり何故か不運な出来事を呼び寄せる。そして数日で回復するという医学的説明が付かない『半分、暗い』的持病を背負っている駆け出しの男性小説家が主人公。彼は新人文学賞を受賞したものの、10年前のある出来事に自身の気持ちの整理がつかないまま未だに心に霧が渦巻き、迷走を続け、新作の長編も進まず印税も使い果たし。。などと始まります。ひとりの女性と再会した事で胸のつかえが降りて吹っ切れていく過程がお見事です。これ、暗いけど面白くって寝不足間違いなしです。

2018/07/30

巨峰

佐藤正午さんの若いころの作品。でも根っこのところは今も全然変わらない。若い男(=2作目が書けない小説家)の一人称語りってほんと自意識ばかりです。さらに若いことの出来事が彼の深層意識を苦しめているわけですが。私は10年ってすぐって感じる年代だけど、この小説、後味が悪くなくてよいと思いました。

2021/03/05

でじきち

あれれ?昔、24、5の時分に読んだ時はもっと面白く読んだはず。この20年の間に世の中の価値観も変わったし、自分の価値観も変わったのだろう。今は主人公に対してこの感想に尽きる。「自分の機嫌は、自分でとれーーー!!!」。気障な文体、表現も今の自分には読みづらく響かなかった。村上春樹っぽさも感じたけど、村上春樹は嫌いじゃないんだけどなー。やっぱり今作は主人公に共感出来なかったのが全てかな。本棚の佐藤正午、もう少し再読してみよう。

2022/07/19

tnyak

第二作に悩む新人作家が、過去を清算しようとするお話。適当に描かれているようで、最後は鮮やかに着地する佐藤氏の小説世界を楽しむことができた。ただ、物語がどの方向に進んでいくのかが分かりにくく、無目的に歩き回っているような感じもした。

2019/07/10

ソラ

【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 「もしわたしたちが、いつかおとなになることだけのためにうまれてきたのなら」海岸道路を走る車の中で映子は19歳のぼくにささやいた。その情熱をこの先ずっと、20歳をすぎても30歳をすぎても求めつづける勇気がぼくにあるだろうか。―10年前に起こした心中事件は何だったのか?

2008/07/28

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