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ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫 あ 12-2)

ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫 あ 12-2)

ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫 あ 12-2)

作家
泡坂妻夫
出版社
光文社
発売日
1990-04-01
ISBN
9784334711283
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ダイヤル7をまわす時 (光文社文庫 あ 12-2) / 感想・レビュー

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真理そら

表題作は読者への挑戦付。私は正解ではなかった、作中の解決編によれば聴衆の正解率は随分高かったようだ。この犯罪物語をどんな集まりで語っているのかということがここで分かるようになっている。こういういろいろな小ネタが仕込んであるので泡坂作品は楽しい。逆算すると正解が見える『広重好み』が好きだ…女の計算は周到なのだ。

2019/04/16

はと

泡坂妻夫さんの短編集。「ダイヤル7」「芍薬に孔雀」「飛んでくる声」「可愛い動機」「金津の切符」「広重好み」「青泉さん」の7編。「芍薬に孔雀」が一番好きだった。結末も意外だったし、短編にしては凝っていると思う。トランプを巡る話の展開がいかにも泡坂氏らしいところも好き。

2016/08/12

ケイスケ

私が思う「泡坂さんらしい」ものばかりで好み。「可愛い動機」が一番好き。「泡坂さんらしい」作品ではタネを詮索するより綺麗に騙されたいのだが、どういうわけかタネが見えるものが何作かあった。雑誌で読んでいたのか?

2017/02/26

浅木原

え、なんでこの短編集が無名なの?と不思議な、『煙の殺意』に比肩する傑作集。読者への挑戦つき正統派犯人当て小説からのあっと言わされるラストに感嘆の「ダイヤル7」を筆頭に、ここからしかないという語りが意表を突いたオチを演出する「芍薬に孔雀」、あんまりな真相に驚きで変な声が出る「可愛い動機」の3編は紛れもなく傑作だし、伏線とトリックが冴える「飛んでくる声」、珍しい倒叙もの「金津の切符」、いかにも泡坂らしい逆説のホワイ「広重好み」「青泉さん」と他4編も秀作揃い。泡坂ミステリの楽しみに満ちた短編集。面白かった!

2014/12/14

ゆーいちろー

「ダイヤル7」「芍薬に孔雀」「飛んでくる声」「可愛い動機」「金津の切符」「広重好み」「青泉さん」収録。いかにも作者らしい短編集。短編で、ミステリーでもあるので、当然どんでん返しの楽しみがそれぞれの作品にある。「ダイヤル7」や「可愛い動機」は、読み終わった後にそうだったのかと膝を打ちたくなる。「広重好み」は、恋の話でもあるので何とも言えず微笑ましい。「金津の切符」を読むと、鉄道マニア草創の頃の風景が垣間見えて、物語の本筋とは別の意味で興味深い。何とも言えない物悲しさがあって、個人的なベストは「青泉さん」…

2013/09/10

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