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灰の迷宮 (光文社文庫 し 5-14)

灰の迷宮 (光文社文庫 し 5-14)

灰の迷宮 (光文社文庫 し 5-14)

作家
島田荘司
出版社
光文社
発売日
1991-08-01
ISBN
9784334713775
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灰の迷宮 (光文社文庫 し 5-14) / 感想・レビュー

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セウテス

【吉敷竹史】シリーズ第8弾。本作も前作の様に、新宿バス放火事件を彷彿とさせる始まりだ。だが本作は島田氏らしい幾つかのバラバラの出来事が、吉敷刑事らの捜査でひとつに繋がり、意外な事件の顔が見えてくるというスタイルだ。ミステリとしては、かなりの偶然やそれによる思い込みが重なり、吉敷の推測が多くなるのが勿体ない気がする。だが本作のメインは、茂野恵美の人生と吉敷が結びつく事だろう。何故、こうした結末にしたのか残念にも思うのだが、本シリーズの吉敷竹史の人間像の深さに関わる鍵となる女性の物語に、目頭が熱くなります。

2020/06/08

coco夏ko10角

吉敷竹史シリーズ。新宿西口でバス放火事件、そのバスから逃げた乗客がタクシーに轢かれ死亡し…。その事件の犯人は早くに明らかになるも謎が多くどんどん面白くなっていく。バッグから出てきたラーメンに「あっ…」となり、エピローグもまた切ない。

2020/12/24

み〜ちゅん

これも25年前の作品、話の流れが良く次へ次へとページめくっていってしまう、最後はちょっとあっさりしすぎな感じもあるけど、登場人物への憐憫さも残すおわり方が良い

2012/05/22

Tetchy

俺は女に弱い。特に明るい女に弱い。事件には派手さはないが奇矯で、解決は実にアクロバティックであり、つまり島田荘司色を今回も見せてくれるが、それよりも茂野恵美の存在である。最初の登場シーンから、このキャラが物語の情の部分を支えるキープレイヤーなのだとは承知していたが、頭が判っていてもやはり心が動くのである。これは『異邦の騎士』の石川良子に一脈通ずるものがある。やはり島田はこの上もなくロマンティストなのだ。

2009/04/28

LUNE MER

相変わらずモテる吉敷。しかし本作の吉敷ガールの切なさはシリーズ随一ではなかろうかと。エピローグにて吉敷にかかってきた一本の電話の切なさと人の温かさが身に染み入る。通子とゆき子は当然大切だろうけど、彼女のことも忘れないでいてやってくれよ吉敷ぃぃぃ(;ω;)

2020/06/23

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