招いた女 (光文社文庫 さ 1-11 街の中の声シリーズ)
招いた女 (光文社文庫 さ 1-11 街の中の声シリーズ) / 感想・レビュー
よっち
著者が街で耳にした会話を参考に作られた短編集です。冒頭にどんなシチュエーションでその会話を聞いたのかが書かれていて、その後に本編へと続くのが、おもしろい構成です。それにしても、登場人物がみな不倫や浮気を気軽に楽しみ、それにたいした罪悪感も持っていない様子にビックリ。わたしが世間を知らないだけなのかと不安になるほどです。ただ、巻末解説で著者の次女も佐野洋さんに疑いの眼差しを…そんな佐野洋さんもいまは4人のお孫さんの良きおじいちゃんとの事で、真相は読者の想像にお任せだそうです。
2015/05/20
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