血の砂丘 (光文社文庫 さ 3-47)
血の砂丘 (光文社文庫 さ 3-47) / 感想・レビュー
HANA
交通事故が理由で夫と離婚した女性。その事故が夫によって仕組まれたものだと知った彼女は、復讐のために我が子を誘拐するが、その子供がさらに誘拐されて…。という粗筋から一気に興味を持って読む。真犯人こそ消去法で推測できるものの、どういう風にその誘拐を成したかが一歩一歩明らかになっていく様は頁を捲る手が止まらない。主人公たちが鳥取の殺人と事件を結びつける根拠がちょっと弱かったり社会的立場のある人間が簡単に危ない橋を渡るかな等の疑問はあるものの、それらは瑕疵。著者のストーリーテリングを存分に楽しめる一冊でした。
2022/11/19
コマンドー者
80年代中期の誘拐ものサスペンス長編。主人公が誘拐した実の娘を更に誘拐されてしまうという二重誘拐設定が斬新。笹沢氏の作品としては上位クラスの仕上がりの作品。
2023/04/01
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