魔豹人 (光文社文庫 き 4-15)
魔豹人 (光文社文庫 き 4-15) / 感想・レビュー
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1989年の菊地秀行作品。 それまで数作、短編でのみ描かれた豹男・水月豹馬を主人公にした、唯一の長編作品。 水月豹馬は流れ者の用心棒。今作で護衛するのは、ヤクザの娘、この娘の体の中に、「山に棲むもの」が独自の技術で作った「気象調節装置」の秘密が隠されていて、その秘密を手に入れようと、2つの組織が暗躍して、という物語。 筋立てからは、壮大な物語になりそうですが、出来上がりは、昭和30年代の日活映画『渡り鳥シリーズ』のよう。 あえて、地方ロケアクション的なこじんまりとした世界を目指したのかもしれません。
2022/07/17
みい⇔みさまる@この世の悪であれ
☆×4.0…彼の作風であるバイオレンスは割と強めに出ています。もちろんそれの意味することはかなりきつめの性表現があるということ。ですが、それよりも豹馬の凄腕ぶりが目立つので多少はマイルドになっていると思います。ですが、きついです。相手に過不足はなし。時に豹馬も苦しめられますし。最後の最後も少しぼやかされているので面白く読むことが出来ました。
2012/10/08
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