本格推理 1 (光文社文庫 あ 2-12)
本格推理 1 (光文社文庫 あ 2-12) / 感想・レビュー
みつ
30年近く前の発行当時読んでいた、投稿作品から鮎川哲也が選んだアンソロジー・シリーズ。どの巻まで読んだかわからなくなったので、改めて1冊目から読み直す。謎解きの趣向に全てを賭けた「本格推理小説」はアマチュアリズムと相性がよいことを改めて示してくれる。その後活躍する北村鴻氏の作品は抽象絵画の描写が出色。同じく二階堂氏はカーター・ディクスンのパスティーシュとして(H ・Mも登場)雰囲気を出している。この短編同様に「藤田先生」が登場する短編集を上梓することとなる村瀬継弥氏の、ほんわかと暖かい世界が一番印象的。
2021/09/27
ムー
面白いのもそうでないものもあった。今や名の知れた作者も入っていて皆作家のの卵の時を経て有名になるんだな。
2023/11/28
込宮宴
正直なところ、自分の中では『本格』ではないのじゃないかという作品も散見された(作品の出来不出来は別にして)。赤死荘なんなはまさに『本格』なのだと感じたが。
2012/06/17
二葉
久々の再読。初読みの頃と違い、色々な作品を読んで経験を積んだ後の再読だと、大分印象が変わった感じでした。同時の、鮎川、山前両氏と応募者の手探り状態が微笑ましい。
2016/03/19
かよ姉
巻末「本格」についての丁寧で分りやすい解説(指導?)にニッコリ読了。「桑港の幻」「赤死荘の殺人」が好きだなぁ
2012/05/20
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