本格推理 2 (光文社文庫 あ 2-13)
本格推理 2 (光文社文庫 あ 2-13) / 感想・レビュー
みつ
第1巻と同時期に応募があった作品から選ばれた24篇中の後半。第1巻で、謎解きを主眼に置く本格推理の定義から逸脱したものが多かったと選者が嘆いていたことからも、入選作とはいえ出来栄えはまちまち。それでも、「本格愛」とでもいうべきものが、稚気に溢れた作品も含めいずれからも読み取れ、設定の多様性と合わせ、飽きさせることがない。中でも、叙述トリックを用いながら手がかりもきちんと提示する第3作、ドアの僅かな隙間からの銃撃という状況が生み出す不可能犯罪を視点を変えることで可能にする第4作、発想がそれぞれ素晴らしい。
2021/10/11
にゃー
①に比べてイマイチパッとしないというか今読むと古いのかなぁ。アンソロジーはなかなかだった。
2017/07/17
二葉
再読。作家になる人は小説らしくまとまった作品に仕上げてるけど、余裕がないのかただの推理クイズ的作品もちらほら。最初の公募だから、応募しやすくしたんですかね
2016/03/26
あーさー
公募によって寄せられた推理小説をまとめたアンソロジー。発売された年代による「古さ」は感じられるもののそれは仕方がないところで、力作ぞろいでした。110円で買えたので満足です。
2022/01/21
Tetchy
近年になって短編集として刊行された田中啓文氏の「落下する緑」が93年刊行の本書に掲載されているのが特色といえば特色か。第1集はやはり購入者を惹きつけるためにそれなりの作品を集めたようで、また出来不出来の激しい玉石混交感もあったことで逆に特色が出てたが、第2集の本書は全体的に一定の水準の作品(プロ作家の司氏の作品も含めて)が揃えられており、可もなく不可もなくといった感じ。
2009/07/28
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