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東京下町殺人暮色 (光文社文庫 み 13-1)

東京下町殺人暮色 (光文社文庫 み 13-1)

東京下町殺人暮色 (光文社文庫 み 13-1)

作家
宮部みゆき
出版社
光文社
発売日
1994-10-01
ISBN
9784334719449
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東京下町殺人暮色 (光文社文庫 み 13-1) / 感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

2つの事件。殺人と死体遺棄。画家が疑われる。怪しいのはむしろ。 推理小説としての複雑さは十分。死体遺棄の根拠はわかったが、殺人の必然性が希薄。主人公と家政婦の活躍は小気味よいが、画家の娘と殺人者の姉のが置いてきぼりのような印象。不完全燃焼。

2013/05/16

mura_ユル活動

今年になって宮部さん読んでる。それも初期の作品多い。図書館のリサイクル本を順番に読んでるとそうなる。荒川で見つかった女性バラバラ死体。日本画壇の異端児、篠田東吾が疑われる。とても震え上がる残虐事件が下町色を加えると「暮色」に。刑事八木沢道雄とその息子、順。偉いなあと感じたのは、順が細かいところまで、あったことをお父さんに報告してたこと。そして、大正生まれ、八木沢家家政婦ハナがよい感じ。どういった人生を歩んできたのだろう。こういった方は少なくなった。チェーンレター、東京空襲、錦糸公園、世代を超えた恩。

2017/08/10

扉のこちら側

初読。冒頭の事件発覚の描写が怖かった。携帯とメールがない時代らしい話だった。

2013/11/04

Tetchy

この作家が上手いと思うのは普通に暮らしている人々に犯罪が関わったとき日常生活にどのような変化が訪れるのかを丹念に描いているところ。個人が築き上げてきた何かが第3者によって蹂躙される不快感、世間が向ける視線の痛烈さ、犯罪というレッテルを貼られることの悲壮感が非常によく描かれている。本作は当時の少年法に対する作者なりのアンチテーゼといった意味合いも含んでいる。真相についてはちょっとある人物の行動に自己矛盾が感じることもあり、私自身は全面的に受け入れることが出来なかった。

2009/09/15

ふじさん

八木沢順が刑事である父親と住み始めたのは、墨田川と荒川に挟まれた東京の下町。そんな下町で、「ある家で人殺しがあった」という噂が広がる中で、荒川でバラバラ死体の一部が発見され、刑事の道雄は、捜査に奔走することになる。順も捜査に協力することのなるが手掛かりが少なく、捜査は難航する。どんな形で事件の真相が明らかになるのか、糸口が掴めず、モヤモヤ感が募る。この辺が宮部みゆきの巧みさ。思わぬ結末を迎えるが、道雄親子、画家の篠田東吾、才賀親子、家政婦のハナ等の登場人物の描写の巧みさも、物語の面白さの一因だ。

2023/07/19

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