凶区の爪 (光文社文庫 た 21-1)
凶区の爪 (光文社文庫 た 21-1) / 感想・レビュー
緋莢
最終第七局を制し、17歳で史上最年少の囲碁・本因坊となった牧場智久。 対局の世話人で、地元の名士である四条早雲に、智久は雑誌記者の槇村、その従妹の武藤類子らと共に四条家に招待される事に。だが、その翌朝、蔵の白壁に首なしのバラバラ死体が埋め込まれるという事件が発生。それを皮切りに陰惨な事件が次々と起きて・・・
2017/03/06
宇佐見
文章が軽く、人物造形も薄いため、あまり頭に入ってこなかった。メインのトリックは意外性に乏しく、ミステリの醍醐味であるどんでん返しにつながらない。史上最年少本因坊という探偵の設定は魅力的。涙香迷宮に向けて、読み進めていこう。★★☆☆☆
2021/05/27
しろ
☆8 竹本さんにしては珍しく王道のミステリだった。舞台背景や登場人物の設定から殺害状況,意外な犯人まで魅力的で,横溝正史風に感じた。
2010/02/23
kaikoma
舞台設定は申し分ないのですが、ストーリーよりも凄惨さを楽しむ作品かと思います。実際に主人公の年齢で、このような実体験をする事になったら等々、若干無理がある気もしますが、往年の探偵小説を髣髴とさせる雰囲気が上回った感じです。
2016/10/09
Nori
天才囲碁青年の牧場智久のコンビが同い年の女子高生である武藤類子に変わった新シリーズ。物語としては、作品としては後発なんだけど『金田一少年の事件簿』を思い出させた。不幸な過去を清算するための復讐とか田舎の不吉な伝承にまつわる殺人事件とか。そういう物語が元々好きなので本作もとても楽しく読めた。個人的に牧場智久のパートナーとしては須藤より武藤さんのほうが好みかな。そして、牧場と類子の今後も気になるところ。
2020/09/19
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