日本沈没 上 (光文社文庫 こ 21-1)
日本沈没 上 (光文社文庫 こ 21-1) / 感想・レビュー
やも
海底が沈下しているのに、津波は起きない。何故だ?調べれば調べるほど分からなくなる謎。深海に流れていた激しい潮流…海底に見えるナニかが這ったかのような溝…学者達も見たことがない現象が次々と。一体何が起きている?ONE PIECEの魚人島の行き来に興奮した人はハマること間違いなし!この本、昭和48年出版だけど、文体も内容もちっとも古くなくてビックリ😳いいポイントで視点が変わるから飽きずに読める。ちょっと3.11を連想してツラい場面もあるが…この先日本はどうどう切り抜ける?いや、切り抜けられるのか?下巻へ🚢
2023/12/28
獺祭魚の食客@鯨鯢
100分de名著の取り上げられました。 中学生の時にベストセラーになり、背伸びして読んだ記憶があります。/ 今見てもかなり「大人」の内容であり、字面だけを追って読んでいたのだと思いました。/ 天変地異が起きる可能性は、本書が発刊された当時より現在の方が高くなっているように思います。しかし、様々な科学技術的な対応体制が整ったおかげなのか、パニックになるような不安感は少ないように思います。
2019/07/10
背番号10@せばてん。
【1974_日本推理作家協会賞】【1973_新風賞】【1974_星雲賞】2000年5月12日再読 (初読は1975年、カッパノベルス)。初読から複数回、読んでいるにもかかわらず、あらすじは忘却の彼方。
2000/05/12
とも
★★★★★30年ぶりに読んだが、全く色あせない。それどころか東北大震災を経験した今、数十年前に書かれたとは思えないくらい当たっている。作家としての知識と学者には無い先見性、やはり素晴らしい日本史上に残る傑作SF。小松の長編によくある、前半は科学的知識に基づいた理論攻勢で きっちりと理解しうとすると少々理解しずらい点もあるが、単なる空想で書かれたものではない事の裏付けが出来上がる。これからの後半は、この裏付けに作家の肉付けが始まるであろう。間違いなく後半も楽しむ。
2013/06/29
ねね
20年も前なら、ただパニックSFとして楽しんで読めたろう。でも実際の震災を体験し、ニュースなどでも見、未だにその傷跡が生々しく残るこの国で読むには、色んな感慨や想いが湧いてきます。小松先生の研究力や想像力が凄すぎて、圧倒されます。震災そのもの以外にも、世界の家庭化による男性として一人前になれない社会、など示唆に富んだ言葉もあり面白い。政治家がそれとなく民意を導いたりとか。読み応えは十二分。下巻へ取り掛かります。
2014/03/19
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