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死について考える (光文社文庫 え 1-5)

死について考える (光文社文庫 え 1-5)

死について考える (光文社文庫 え 1-5)

作家
遠藤周作
出版社
光文社
発売日
1996-11-12
ISBN
9784334723224
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死について考える (光文社文庫 え 1-5) / 感想・レビュー

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団塊シニア

先月母が亡くなった、認知症、大腸がんとこの2年間母にとってつらい日々であった、最期はがんの痛みで悲鳴をあげモルヒネで軽減したが力尽き95歳の人生に幕を閉じた、亡くなった悲しみよりも痛みから解放された安堵感のほうが強かった、そういう意味では母の死から、死とは解放ではないかと私には思えた、丁度亡くなる前に本書を読んだだけに共感するところが多かった。

2020/04/23

ののまる

人間は若いときは肉体的な感覚で世界を識る(肉体の時代)。中年になると肉体は衰え、心の時代、もしくは知性の時代となり、心や知性で世界を掴む。老年になると、肉体も知性も衰えるが、知性のもっと奥にある魂によって、次なる世界から来る発信音を、肉体の時代よりも、知性の時代よりも聴くことができる。

2016/01/11

nchtakayama

来世を信じるから、笑顔で生きていける。一所懸命生きて死んだあとに、大好きなきみにまた会える。最後に行く場所はみんな一緒。 エピグラフが良かった。「死というのは、たぶん、海みたいなものだろうな 入っていくときはつめたいが、いったん中に入ってしまうと……セブスロン」遠藤周作のサクッと軽い文章読んだのは初めて。ずいぶん重層的な人だったんだなぁ。

2020/02/09

JonesDaI

親や祖母も年をとったし、自分自身ちょっと油断するとコンディションが悪化するようになってきたので読んでみた。死はもう避けようがないからか、主に語られたのはいかにそれを迎えるかという観点だった。苦しくても延命の処置をするか、穏やかに死を迎えるか、というのは個人差があると思うし、自分の今の意見と例えば30年後の意見は異なってくると思う。それでも今からこういう問題に向き合っていくのは選択肢を知る意味でもいいと思った。作中には宗教に絡めた話も多く、こういう答えようのない問題に対する回答の手法が宗教なのかなと感じた。

2022/11/03

チサエ

『祈れません、と言っても、それが既に祈りになっているのだから一向に構わぬ、と私は思うのです。「苦しくて祈れません」「不安で祈れません」「もう絶望して祈れません」「神様がいないような気がしてきましたので祈れません」「こんな目にあわせる神様、とても祈れません」というような祈れませんであっても、それは神との対話ですから既に祈りです。たとえ祈れなくても神がそれを大きく包んでくれるというような感じがします』

2023/03/13

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