本格推理 9 (光文社文庫 あ 2-21 文庫の雑誌)
本格推理 9 (光文社文庫 あ 2-21 文庫の雑誌) / 感想・レビュー
みつ
読者投稿の謎解き短編第9集。はしがきと巻末の「選者曰く」対談から、これまでの投稿作は1,300を超え、そのすべてに選者鮎川哲也が眼を通していることが知らされる。選者の「本格愛」が伺え、投稿者も張り切って謎解きを作成しようと意気込んでいるに違いない。今回も、題名まで同じ山荘もの、足跡トリックもの、双子を絡めたものも複数あり、いずれも謎解きの常道を踏まえるが、限られた紙幅の中では混み入った展開になってしまうのも事実。むしろひとつの着想で完結させたものの方が印象的で、乱歩へのオマージュ作『十円銅貨』はその好例。
2022/06/13
kamisaki
これは吉野桜子さんと柄刀一氏のために購入した巻。再読です。読んだ本に入れちゃったけど、ま、いっか(笑)お二人の作品はもちろん好きですが、それ以外では「森の記憶」「十円銅貨」が好き。前者はなんとも切ない読後感が、後者はにやりと笑いたくなる答えがいい。
2012/05/27
Tetchy
今回は目玉が無かった。12編の中で印象、というよりも若干の記憶に残ったのは『十円銅貨』、『無欲な泥棒―関ミス連始末記』、『小指は語りき』ぐらいか。う~ん、ここに来てちょっとレベルダウンか。しかしこれだけ続けて読むと単なるゲーム小説にしか過ぎなくて食傷気味。
2009/08/20
kanamori
☆☆
2011/08/21
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