茶色い部屋の謎 (光文社文庫 し 6-16)
茶色い部屋の謎 (光文社文庫 し 6-16) / 感想・レビュー
セウテス
〔再読〕12編の短編集。タイトル「茶色い部屋の謎」は何故茶色い部屋なのか、意味は無いと思う。一見豪華な登場人物も、全く謎解きには関係が無い。つまりは謎解きとは別に、物語を楽しむ様に作られた作品なのが解る。肝心の謎解きは、インパクトがあるものの複雑なものではなく、一点に気付けば充分推理しやすい。ユーモアミステリとしてセンス良い笑いに、そのチクリとくる一言に思わずニヤリとしてしまう。何せ作者の独特な発想、他者とは違う目線に驚く作品であろう。最後の「やっとかめ探偵団」は、シリーズ物でファンにはたまらない様だ。
2019/05/09
こまったまこ
「やっとかめ探偵団」の番外編が読みたくて手にとりました。いつものメンバーでおばあちゃんたちがわいわいやってるのは楽しかったです。長編で読みたかったです。他の作品も面白かったです。ミステリなのに可笑しさが根底にあって楽しいです。『領収証』なんて凄く皮肉が利いていて面白かったです。
2015/04/02
kozy758
極上のミステリー集である。贅沢な本である。謎は解けたが、解けなかった自分に納得感ある。さりげなく自著の宣伝するのも好ましい。外国語にも翻訳されたそう。緻密かつユーモラスな描写や視点は職人技と言える。特に表題作と『やっとかめ探偵団のバス・ツアー』が良かった。後者は名古屋弁が飛び交い、わが春日井市が関係しているので、特にわくわくした。
2016/01/15
まさ影
泊まり客の枕元にサキか清水義範またはその両方の短編集を置いておかないようでは良いオ・モ・テ・ナ・シと言えないだろう ― O・ヘンリ(嘘)
2014/12/28
鈴と空
「やっとかめ探偵団」を含むミステリーとホラーとSFと。ホラーのは設定が、SFのはオチが面白かった。表題作、冒頭にいきなり“読者への挑戦”とそのお詫びが載ってる という予想外の事態にはビックリ。
2008/07/12
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