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本格推理 10 (光文社文庫 あ 2-23 文庫の雑誌)

本格推理 10 (光文社文庫 あ 2-23 文庫の雑誌)

本格推理 10 (光文社文庫 あ 2-23 文庫の雑誌)

作家
鮎川哲也
出版社
光文社
発売日
1997-07-01
ISBN
9784334724238
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本格推理 10 (光文社文庫 あ 2-23 文庫の雑誌) / 感想・レビュー

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tengen

鮎川哲也さん編集のアンソロジー。 本格の短編を公募・厳選して文庫にまとめたシリーズ。 10巻が面白いってどこかで目にしたのでチョイスしました。 収載の砂能七行はデビュー前の霧舎巧氏。城平京氏や大倉崇裕氏も登場。 夏の幻想が印象的。 ☆彡 手首を持ち歩く男<砂能七行>/鉛筆を削る男/ダイエットな密室/エジプト人がやってきた<大倉崇裕>/紫陽花の呟き/ビルの谷間のチョコレート/夏の幻想/冷たい夏/透明な鍵/飢えた天使<城平京>/サンタクロースの足跡/SNOW BOUND-雪上の足跡-/肖像画

2021/10/31

みつ

読者投稿による謎解きミステリの短篇集10冊目。今回は論理の切れ味やトリックの驚きという点では地味な印象があるが、これらに頼り切らない面白さを感じるものがいくつか。文具好きの自分には題名から気を惹く『鉛筆を削る男』はいわゆる安楽椅子探偵ものに会話の楽しさを加えたもの。設定の奇抜さと幕切れに笑う『ダイエットな密室』。幼少期の回想に謎が重なる『夏の幻想』。芸術家を襲った悲劇を描く『飢えた天使』と『肖像画』は、かなり無理な設定でありながら哀感が漂う。巻末の「必読短編50選」は昭和30年代までの作を扱う貴重な資料。

2022/07/10

りっちー

城平京の作品を探して読んだ本。 他にも13編の短編推理小説が掲載されているので、色々な文体、様々な角度の推理短編を読みたい方にオススメの一冊です。 真実を暴く事で、誰もハッピーにならない顛末は、虚構推理でも出てきたテーマですが、城平京の初期はこう言うの多い印象。

2023/04/02

キートン

「あかずの間研究会」の霧舎さん。「福家警部シリーズ」の大倉さん。「名探偵に薔薇を」の城平さんと、後の本格推理の担い手たちが登場すると同時に、内容もバラエティに富んでいる感じがする今作。 霧舎さんはこの頃からとにかくトリック満載の作品を目指していたんだなぁ、大倉さんの作品は設定が捻った物が多いけどデビュー作?も他とは一風変わっているなぁなど、この頃から作家さんの方向性が見えてていて読んでいて楽しかった。 個人的に好きだったのは「ダイエットな密室」。ごめん私は君たちを救ってやれなかったよ(笑)

2017/03/11

Tetchy

前巻とはうってかわって珠玉の短編集であった。特に文章の巧い作者が多いのが特徴で、単なるパズル小説に堕しておらず、小説として、読物としての結構がしっかりしていた。13作品中「手首を持ち歩く男」、「エジプト人がやってきた」、「飢えた天使」が白眉で次点で「ダイエットな密室」、「紫陽花の呟き」、「夏の幻想」、「冷たい鍵」を推す。

2009/08/29

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