木枯し紋次郎 11 (光文社文庫 さ 3-84 光文社時代小説文庫)
木枯し紋次郎 11 (光文社文庫 さ 3-84 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
mnagami
さすがに疲れたんだろうと思わせる紋次郎が印象的。珍しく感情に動かされたのも驚いた
2022/12/12
文句有蔵
シリーズ終盤を控えて、少しこれまでと様相が違ってきたようだ。全5話全ての紋次郎が人間臭い。最終話には「疲れている。もう流れ旅には、終止符を打ちたい」という述懐まである。定吉の八年に対して倍からの年月、とあるので16年。食べるもの、寝る場所、命の心配に追われての16年。そりゃあ疲れるよなぁ。だけどそれは旅鴉だからこそわかる有難みであって、人は慣れると倦む。飛び出した勘八の心情もまた、わかる。人並みの幸せを「幸せ」だと思い、満足に日々を送るには才能が必要なんだと思うが、紋次郎には無理だろう。
2014/11/10
か〜ら
収録された五つの短編いずれも面白いが、「解説」で森村誠一氏が書かれている数々の「笹沢佐保伝説」が凄すぎる。
2008/09/16
tomo6980
さすがにこの辺までくるとミステリ的興趣は減ってくるのね。それでも必ず意外性を用意しているのがプロですな
2017/08/10
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