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鯉沼家の悲劇: 特集・幻の名作 (光文社文庫 あ 2-25 文庫の雑誌)

鯉沼家の悲劇: 特集・幻の名作 (光文社文庫 あ 2-25 文庫の雑誌)

鯉沼家の悲劇: 特集・幻の名作 (光文社文庫 あ 2-25 文庫の雑誌)

作家
鮎川哲也
出版社
光文社
発売日
1998-03-01
ISBN
9784334725594
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鯉沼家の悲劇: 特集・幻の名作 (光文社文庫 あ 2-25 文庫の雑誌) / 感想・レビュー

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KAKO

軽く人が死んでいく伊坂さんのシリーズを読んで、重々しく事件が起こる馴染みの探偵小説が読みたくなり、「幻の名作」という煽り文句にも惹かれて読了。「犬神家」風の「鯉沼家」。書かれたのはこちらが先。雰囲気がいかにもという感じで、旧家の悲劇を楽しんだ。好きだったのは、「病院横町の首縊りの家」第一コース。横溝正史の序篇、ぐぐっと引き込まれる。中絶した後を、岡田鯱彦、岡村雄輔の二人がそれぞれ続きを任されて書き上げた作品。それにしても「病院横町」と「病院坂」では受ける印象が随分違う。「狩久」という作家も初めて知った。

2024/06/23

カーゾン

M:掲載作品の中では表題作が一番面白かった。文章も読みやすいし。但し謎解きが端折りすぎ。旧家なので、大広間みたいな場所に一同を集め探偵役(いきなり現れた感ありあり)が犯人を指摘する王道的解決場面が描けなかったものか。(当時の宝石に頁数制限あったのかな?) 横溝正史が中断したものを2人の作家が引き継いで解決編を書く試みも面白かった。文章は岡田氏の方が分かりやすかったが、トリックは岡村氏の方に軍配が上がるかな。 二階堂氏・山前氏による各小説の解題も十分楽しく読めた。

2023/09/28

二葉

表題作が掘り出し物。師匠の木々高太郎共々「文学派」を名乗るだけあり、文章が巧い。トリックや解決が腰砕けでも、小説であり他人に読ませるからには、読みやすさは一番重要だと改めて納得

2022/01/01

Tetchy

今回収められた作品は4編。目玉は表題作の「鯉沼家の悲劇」、横溝正史の未完短編を岡田鯱彦、岡村雄輔がそれぞれ補完させた「病院横丁の首縊りの家」、そして狩久氏の短編「見えない足跡」「共犯者」の2編。結論を云えば、前作の「硝子の家」がそれぞれ強烈な光を放つ作品だったの対し、今回は小粒だった。やっぱり「幻の名作」というものはそうあるものではないのだろう。

2009/09/02

さくらんぼ(桜さんと呼んでね)

旧家で起こる殺人事件。横溝正史のようだった。

2005/01/01

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