緑衣の牙 (光文社文庫 た 21-3)
緑衣の牙 (光文社文庫 た 21-3) / 感想・レビュー
雪紫
初竹本さん(正確には改題前のノベルス版「眠れる森の惨劇」)。寮の平面図が「緋色の囁き」にしか見えないんだけど・・・。あらすじは文庫がすっきりしてるせいか(というか、あっちはほとんど関係薄っ!)、違和感なく読めるし怪しげなムードと亡き少女の影に翻弄される。智久は良く立ち直れたよ・・・。この動機、初読からやっぱり好きだわ・・・(というか「自覚前」からこの動機と結末が好きだった自分って・・・)。
空猫
女子寮での百合要素を含む思春期の葛藤がテーマのミステリ小説。ミッション系の学校の物語にニーチェを持ち出し,ニヒリズムの超克なんて話題をあっさり軽く出してくる感じはとても良い。どうやっても簡単にはならないですけれど,これくらいライトに出されるとすんなり受け取れてしまえます。ただそれは成功としても,探偵役に魅力が感じられないのは大衆向けを意図しているなら失敗かも。むしろ,この巻で登場の真壁岬のようなキャラを軸にして,探偵役・実行役はウロウロオロオロ悩むのみという方が好みの仕上がりになった気がします。
2017/10/28
緋莢
北海道の函館近郊にある学園・星辰女子学園。深い森に囲まれたその学園で 二年生の朝倉麻耶が水死体で発見された。麻耶が死んだ沼の岩に「罪ハ血デ贖ヘ」という血文字が残されていた。天才囲碁棋士の牧場智久と女子高生・武藤類子が事件に挑むが・・・
2017/03/06
戸田健太朗
知らずに再読していた。前回読んだ時はまったく気にも止めてなかったようだが、二度目の感想としては『マリア様がみてる』に先駆けていることに気がついてしまった。
2013/10/31
陽介@中四国読メの会参加中
こちらも微妙でした。牧場智久シリーズは、他には『狂い咲く薔薇を君に』位しか読んでないですが、あっちは面白かったんですが。作中に「スーパーファミコン」とか、オリジナルタイトルのゲームが出てくるのにもちょいとゲンナリ。肝心のトリックで「おお、なるほど」と思っただけになんとなく残念でした。
2012/07/02
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