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見知らぬわが子 (光文社文庫 な 1-20)

見知らぬわが子 (光文社文庫 な 1-20)

見知らぬわが子 (光文社文庫 な 1-20)

作家
夏樹静子
出版社
光文社
発売日
1998-10-01
ISBN
9784334726980
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見知らぬわが子 (光文社文庫 な 1-20) / 感想・レビュー

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ヨーコ・オクダ

短編7本。うちの夏樹センセ作品のイメージは、硬い目の作風の中で「女性ならでは」エッセンスを紛れ込ませてるって感じなんやけど、この短編集はそれとは違って「女性ならでは」を前面に出してる感じ。7つそれぞれの「女性ならでは」の心理、行動。当然、後味は全部違う。お気に入りは「暁はもう来ない」ビューティーサロンのオーナーの私と17歳年下の若手演出家・裕介。2人で協力して彼の妻を殺す予定が、事態は当初の筋書きとは違う方向へ進んでいく。愛する人を守るためにとった行動は?2人の本当の関係は??上質のミステリ。

2020/09/10

オドリ

7編の短編集。読んでいて、トリックは今では通用しないと思うところがありました。でも、最後まで考えさせられる所は、あるなと読んでいました。本題の「見知らぬわか子」は、男女の考えの違いが思い知らされました。浮気をされたら、何方を恨むか?私は…何方?育ていなくても、お腹の中で10か月も慈しんでいた子。割り切れない思いが残る、作品ばかりでした。

2022/03/14

スリカータ

夏樹静子さん初期の短編集。20年前に読んだ本の再読。作品は1969年から70年初期に発表されたもの。家の固定電話が普及し始めて、交換手がいた時代。当然、物語には時代を反映する描写が多く、昭和を懐かしんで読んだ。どれも、女性心理を鋭く描いたもので、ラストの落ちも鮮やか。引き込まれて読んだ。「死ぬより辛い」はタイトルも目を引くが、短編ながらも事の顛末は見事で唸ってしまった。

2016/01/20

月夜

有名な作家さんだけど私はあまりおなじみがない。テレビのミステリーものの原本に以前はよくなっていたのではないかしら。今は 乃南アサ 宮部みゆき など とてつもなく長いけれど 登場人物のキャラクターを丹念に説明したものを多く読んでいるので この手のものは 物足りなく感じる。事件があって あの時の事の顛末はこうなんだよ。と言われても あまり 面白くない。

2014/03/18

久保伸一

僅か30ページの作品だが、「死ぬより辛い」が出色。切れ味鋭さが良い感じです。それと7作中、4作の舞台が福岡市、若しくは近接地。当時、夏樹さんが福岡に住んでおられたのでこうなったみたいだが、福岡市民として馴染み深い土地名連発で親しみが沸いた。

2015/01/17

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