青の時代 (光文社文庫 あ 28-1)
青の時代 (光文社文庫 あ 28-1) / 感想・レビュー
さらば火野正平・寺
図書館の安西水丸追悼コーナーから借りてきた。『ガロ』に発表された短篇漫画集。どこと無くつげ義春の影響が見えなくも無いが、ヘタウマのパイオニアの一人ならではの味わい深い絵柄を堪能。安西さんの絵は好きだ。少年期の心象スケッチの様な作品にノスタルジーを覚える。嵐山光三郎原作『怪人二十面相の墓』が面白い。文庫解説も嵐山。この解説で安西水丸の履歴を知った。あとがきで青林堂社長・長井勝一の死を悼んでいる。悼んだ人が今悼まれていると思うと感慨深い。青林堂のガロに発表した作品集だから『青の時代』だと今気付いた。
2014/04/08
感想・レビューをもっと見る