霧に溶ける (光文社文庫 さ 3-96)
霧に溶ける (光文社文庫 さ 3-96) / 感想・レビュー
まあちゃん
所々のキャラクターや演出は嫌いじゃない。でもちょっとまわりくどいかな?今ならもっとテンポよくてもいいかも!と思いました。 雰囲気はミステリー感満載で◎
2020/12/31
マヌヌ2号
なんともまぁ極端な作品。舞台組や人物設計などの物語中の多くの要素が全体図の作製のために費やされた感があり、その結果細かい場所に不備が生じてるんだけど、構図をバシッと決めることには成功している。叩けば埃が出る作品だけど、こんだけやってくれればツッコミ入れるのも無粋だと思わされる。 (とはいえ、まったく気にならない訳でもなく、ある点についてのある人物の認識に「こいつ賢いのかアホなのか分からんな」と思ったりはした) ともあれ、面白い空中楼閣を披露してもらえて満足でした。結びの余韻もよいですね
2017/09/27
にゃー
導入が終わり事故とも事件とも自殺ともつかぬ状況で警察が動き出すまではゆったりだが、捜査すればするほど謎が深まる展開に執念深く追っていく刑事たち。からの密室トリックを解く人が意外・・・?徐々に驚きの真相が明らかになっていきまさかの結末まで。ちょっと偶然に頼ってるからもっとゴリゴリやってもいい気が。ミスコンOL連続事件みたいに女のバトルで映像化するのもアリ。
2019/05/01
はんげつ
面白かった。トリックや真相の構図を成立させるためのミスコンという道具立てが見事で、本格としての面白さも女の欲や愛を描く小説としての面白さも標準以上。ロジック好きとしては、シャッターの密室の盲点をついたトリックとそれに気づく論理的な過程には信用を置きたくなる良さがあった。
2017/04/01
松井和翠
再読。女たちが火花をバチバチ散らすミス・コンテスト、隻腕のダメ男&超古風な美女の純愛不倫ラブロマンス、奇矯なメインアイデアと大盤振る舞いの不可能犯罪をごった煮したキメラ本格推理。登場人物も酒好き酒乱美女(3サイズが上から90・57・90)に骨董マニア美女(しかも処女)、フィリピンボーイを乗り回す美女(勿論処女)や半身不随の豚女(隻腕ダメ男の妻)など凄まじい、はっちゃけぶり。それを詩情溢れる(酔っぱらい気味の)筆致で描いているため、おかげで物語は歪みに歪んでいる。しかし、この歪みこそが私の愛するものだ。ブラ
2011/08/19
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