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冥府神の産声 (光文社文庫 き 12-1)

冥府神の産声 (光文社文庫 き 12-1)

冥府神の産声 (光文社文庫 き 12-1)

作家
北森鴻
出版社
光文社
発売日
2000-05-01
ISBN
9784334730079
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冥府神の産声 (光文社文庫 き 12-1) / 感想・レビュー

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KAZOO

再読です。作家生活初期のころにかかれたということで、警察小説が専門の麻見和史さんの初期の作品「ヴェサリウスの柩」を思い出しました。これも医療犯罪小説です。北森さんの方は脳死と臓器移植が問題になったころの医学界の状況をうまく書かれています。また、当時の新宿西口の段ボールハウス生活者とのやり取りとある事情を抱えた少女などが出てきてエンターテイメントとしての楽しさもありました。

2023/11/05

KAZOO

北森さん初期のころの長編医療ミステリーです。のちの短編連作などに比べてあまり読まれている感じはしませんが私には好みです。鮎川哲也賞を受賞したのもうなずかれます。雰囲気が似ていました。脳死に関する医学界の葛藤が殺人事件をということで、主人公や関連のある人物などの最後からは続編があるのかなあと感じさせてくれましたが、今はもうその望みもかないません。いくつかのシリーズの続編も期待したのですが。

2015/04/27

TheWho

題名の冥府神(アヌビス)とは、古代エジプト神話の冥界(死後の世)及びミイラ作りの神の事である。物語は、大学医学部研究室を追放された主人公が、担当教授の刺殺事件に対し疑問を呈し、浮浪者になったかつての同僚研究者を追う事により不思議な少女と出会い、そして脳死臨調、臓器移植に繋がる製薬会社や政府、大学等の利権陰謀に巻き込まれ驚愕な結末へと導かれる。本著の主題は、脳死における死の判定、いわゆる死とは何かと云う問題に対して、医学的、哲学的に煩悶する登場人物らの苦悩にある。衝撃的な1冊です。

2019/07/21

chie

初読み作家さん。初期作品とは思えない読み応え。トウトの能力(?)とか気になるところが無いわけではないけれど。 他の作品も読んでみたい。新しい作品が読めないのは残念です。

2019/05/28

みこと

犯人はわかったけれど、気になるままに終わってしまった点も幾つか…。

2013/06/15

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