ありふれた不倫だったのに (光文社文庫 や 17-2)
ありふれた不倫だったのに (光文社文庫 や 17-2) / 感想・レビュー
cithara
以前から気になっていた山崎洋子。軽いタッチで描かれてはいるけど、テーマは重い。「ありふれた不倫だったのに」多くの人の人生を狂わす。この物語だって柚子たちが不倫を隠そうとしなければ、ここまで事態はややこしくならなかったはず。俗に「火遊び」とは言うけれど、多くの人は知らずに不倫へと突き進んでしまうのだろう。でも一番の被害者はなんといっても幼い子供だ。まゆのように... 彼女は柚子たちの事件に巻き込まれなくても、実の母親にいいように利用されていたのでとても可哀想なのだが。北見隆氏のカバーイラストが魅力的。
2012/07/11
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