ハムレット狂詩曲 (光文社文庫 は 20-1)
ハムレット狂詩曲 (光文社文庫 は 20-1) / 感想・レビュー
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
「劇団薔薇」の新劇場の杮落しにハムレットが上演されることが決まった。その演出家として選ばれたのは元日本人で今は英国籍のケン・ベニング。実は彼にはある思惑があり・・。ある目的の為に歌舞伎役者の片桐清右衛門に近付いたケンと、ベテラン勢を差し置いてハムレット役に抜擢されたことを重荷に感じている片桐雪雄。この二人のモノローグが交互に綴られていきます。緊迫感のある稽古シーンで読み応えがありました。できることならケンが演出したハムレットを観てみたいです。天使の仮面を被った小悪魔にはしてやられました!★★★★
2011/12/01
ゆうき
喜劇、その一言に尽きます。読了後はとてもほほえましい気持ちになれました。作中のあのおどろおどろしさはどこへやら。舞台監督で好青年であるケンのギャップが愛らしかったです。おもしろい作品でした。
2016/06/21
あやめ
服部さんの作品2作目。自分に合う作家と確信した。最後、見事に気持ちよく騙された!劇の稽古のみの描写でも実に華やかで熱がある。
2015/10/15
らくだ
読後感が清々しい。それぞれの登場人物がどんどん魅力的になっていき、あの結末。もう一人の主人公は成長物語を演じ、それもまたよかった。大成してほしいな。
2013/03/14
olivegreen
歌舞伎、新劇などこの作家さんは舞台がお好きでシェイクスピアをはじめとする舞台劇にもかなり造詣が深いと思われる。臨場感たっぷりの舞台演出シーン。読んでいてこんなに引き込まれるとは思ってもみなかった。ケンの殺意があまりに単純すぎる気もしたけど、エピローグにはまんまとしてやられた!!爽快な読後感。小悪魔・小菊サイコー!
2010/12/12
感想・レビューをもっと見る