幽霊船 (光文社文庫 い 31-3)
幽霊船 (光文社文庫 い 31-3) / 感想・レビュー
鷺@みんさー
七割近く満足。中でもマリー・セレスト号の謎に面白い解釈を提示して見せた北原尚彦『遺棄船』と、船は船でも宇宙船の幽霊船を描いたブラックSF、草上仁『パンとワイン』が気に入った。
2019/09/01
訪問者
今回は真に異形コレクションにふさわしいテーマである。菊地秀行「渡し船」が予想外の傑作で驚く。戦時下のタイの学校教師とカンボジアから船で来た子供達の物語り。ダン・シモンズ「最後のクラス写真」を思い出した。他にもマリー・セレスト号事件に奇想天外な解決をつけた北原尚彦「遺棄船」、朝松健「舟自帰」、飯野文彦「深夜、浜辺にて」と傑作が並ぶ。
2024/04/01
竜王五代の人
このシリーズはテーマの解釈が多様なのが売りだけど、今回はちとひねってハズレの「幽霊船」が多かった感あり。よかったものを挙げれば、かの有名な謎の事件をブラック気味なユーモアで説明した北原尚彦「遺棄船」だな。
2022/10/01
fukafkacraft
これといった作品はないのに、いつも頭の片隅にあるアンソロジー。いくつも積ん読状態なのに、新刊が出続けているので貯まる一方。今回は無理やり幽霊船に関連づけたライトなものばかりなので、重々しい、オーソドックスな作品が読みたかった。比較的良かったのは宇宙幽霊船という変わり種のSFホラーな『パンとワイン』。宇宙旅行の課題である燃料問題に焦点を当てている。
2022/08/29
ひょろ
速瀬れい「三等の幽霊」幻想が美しかった。早見裕司「スローバラード」淡い2人がいいなあ
2019/10/15
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