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炎蛹: 新宿鮫5 (光文社文庫 お 21-9)

炎蛹: 新宿鮫5 (光文社文庫 お 21-9)

炎蛹: 新宿鮫5 (光文社文庫 お 21-9)

作家
大沢在昌
出版社
光文社
発売日
2001-06-01
ISBN
9784334731595
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炎蛹: 新宿鮫5 (光文社文庫 お 21-9) / 感想・レビュー

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chiru

防疫官の役人と鮫島が予想外のタッグを組む5作目。海外から持ち込まれた害虫を追う甲屋さんとともに、同じグラウンド内で起こる事件の捜査を進める鮫島。朴訥な人柄の甲屋さんとのやりとりが楽しい。年齢差はあっても確かな友情を感じるし、鮫島にとって甲屋さんは父性の象徴のような存在。甲屋さんが晶のCDを買うシーンなんて胸があたたかくなる。外国人マフィアの抗争、連続外国人街娼殺人、ラブホテル放火、害虫のパンデミック阻止など、別々の事件をチームプレーで一気に収束する鮮やかな着地。一匹狼じゃない鮫島も魅力的。 ★5

2019/02/22

タックン

何回目かの再読。イラン人と台湾人の抗争に殺人事件と放火が絡んでるだけでも複雑なのに、そこに表題の炎蛹の話が絡んで錯綜してくる。始めは複雑で読みにくかったけど事件が明らかになるにつれどんどんページを捲る手が止まらなくなる面白さ。今回は防疫官の甲屋さんと鮫島のコンビが父と息子みたいでよかった。防疫と放火の話が興味深かった。でも晶の出番が少ないのはやっぱ寂しいな。このシリーズは犯罪小説としてだけでなく都市小説としても一級品だな。中でもこれは面白い。

2015/06/28

k5

イケてる植物防疫官と、イケてる消防士が新宿鮫と協働捜査で、連続放火と娼婦殺しの真相を追うという、いくらなんでも公務員讃歌すぎるだろう、という一作。私の父も公務員なので、むず痒さのせいか、あまり好きでなかったんですが、純粋に勧善懲悪で気持ちよく読めますね。放火の線が微妙に弱いんですけど、炎蛹のネタ自体は新宿鮫らしい衒いがたっぷりで面白いです。

2020/11/09

tengen

中国人とイラン人の抗争、その背景には大規模なマネーロンダリング組織が。そして新宿ではラブホテル連続放火事件と外国人娼婦が立て続けに殺されるという事件が発生。そんな中に訪ねてきた防疫官の甲屋から日本農業を壊滅させる危険をはらんだ害虫が国内に持ち込まれたことを鮫島は知らされる。どう動く新宿鮫。☆彡複数の事件が錯綜しややこしくも面白かった。鮫島の理解者がまた増えて嬉しい。

2015/11/27

財布にジャック

三つの事件が見事に絡まり安定の出来栄えでした。しかし、5作目なせいか新鮮味にかける気がして、最初の頃のようなワクワク感を持続させることが出来ず、思いの外時間がかかってしまいました。不思議な題名だなぁと思っていましたが、まさか本当に「炎」と「蛹」に纏わるお話とは、恐れ入りました。

2014/08/16

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