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スペインの雨 (光文社文庫 さ 11-3)

スペインの雨 (光文社文庫 さ 11-3)

スペインの雨 (光文社文庫 さ 11-3)

作家
佐藤正午
出版社
光文社
発売日
2001-09-01
ISBN
9784334732011
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スペインの雨 (光文社文庫 さ 11-3) / 感想・レビュー

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夢の中で枕濡らし

9編あるオサレ風短編集だがその1編1編の話の中でもオムニバス風に語り手が変わっていくものだから一瞬サガフロンティアをやってる気分になったがよくよく考えてみると結局そんなことはなかったけれど、やはりどれも話が薄口風味に終わってしまうのですがもはやそれが売りなのかという雰囲気も松田聖子さんはビビビッと感じてられて結局カルビーはコンソメからうすしおに帰ってくるという原点回帰厨の方もいてはるので需要はあると思われるがスペインの雨の正体はトマト祭りの赤い雨というオチかと思っていたがトマトのトの字も出てこなかった。

2021/03/06

ウララ

短編集。作家である主人公が出会った女性についての話より、いろんな人物が交差する「いつもの朝に」「ルームメイト」がよかった。でもテレクラ(懐かしい!)全盛の頃人妻と「スペインの雨はどこに降る?」を合言葉に会い続ける表題作も、なんだか印象に残る。

2020/04/21

momo

九編の短編小説が収められ、解説は映画監督の竹下昌男氏です。佐藤正午さんの描く人物は、人との距離の取り方が絶妙です。相手の内面に踏み込まず、少し離れたところから見て気持ちを考える姿に優しさと節度を感じます。「ルームメイト」の「ぼく」の「彼女」に対する距離のとり方が、スマートでこんなふうにふるまえたら素敵だなと思います。泥だらけになる必要なんてないんだと読者にそっと語りかけてくるようです。視点の置き方で物の見え方がガラリと変わる「クラスメイト」も秀逸です。就寝前の読書にちょうどよい温度の小説でお薦めです。

2017/08/23

ドクショモンスター

どの作品も、強烈に記憶に刻まれることなく、淡い印象だけ残して終わってしまうのだが、読んでいる最中はとにかく面白くて、最後にいったいどう着地するのか気が気でならない。著者の描く登場人物たちは、いつもとても魅力的だ。それはたぶん、誰しもが抱え持っている、人生のとこかでつけてしまった傷が、小説の中でとてもうまく、また機能的に表現されているからではないか。この小説集を読みながら、そんなことも思った。

2019/07/30

ponnnakano

書き出しに色々なパターンがあって面白い。「ルームメイト」なんかいい。何がいいのか今わからないのが申し訳ないが。小説家と友人の出てくるやつもいい。でも、全体としてこのような文学的な感じがする作品は苦手だ。個人的な感想です。当たり前ですが。

2019/04/30

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