半七捕物帳 1 新装版 (光文社文庫 お 6-16 光文社時代小説文庫)
半七捕物帳 1 新装版 (光文社文庫 お 6-16 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
k5
江戸の勉強シリーズ。いや、面白いとは聞いてましたが、噂に違いません。短篇ミステリとしても秀逸で、シャーロック・ホームズの匂いがするかと思えば、人間の業みたいなものはクリスティにも通じます。やっぱり「お文の魂」がダントツに素晴らしいですが、怪奇色の強い「朝顔屋敷」や「猫騒動」もありですね。江戸が面白くなってきました。
2021/09/12
sin
江戸のシャアロック・ホームズといった謳い文句を聞くが、自分にはそうは見えない。ホームズが物事の観察力に長けているのに対してそうした観察力の鋭さと共に半七は人間を観ることにより優れているようである。それは前者が産業革命のロンドンを舞台とし後者が100万人都市江戸を舞台とした事からも推察することが可能ではないだろうか?まあその様な能書きは止しとして、この作品に散見する江戸文化を楽しむとしましょう。
2014/12/11
カザリ
なんか、今日読んだらぴんと来なかった。大学時代からミステリ小説、ホラー小説の創作教室、はたまた歌舞伎演劇のゼミでも綺堂を読もうよ、と言ってたのに、いままで未読。。青空文庫でけっこう読めることに気づく。この作品は今の気分ではなかったけれど、しばらくしたらまた綺堂を読んでみようかな、と思いました。。
2014/10/09
goro@80.7
様々な時代小説を読んでおりますが、初めての岡本綺堂。これほど味わいある捕物帳とは驚きました!100年前に書かれたものなのに色褪せないストーリー、普遍性は綺堂の力量でしょうか。それに加えて江戸時代の習わしや生活が明瞭に描かれております。「辻番」「自身番」の違いなど勉強になるわさ。半七親分の明晰な頭脳で解決される事件の数々お見事であります!岡本綺堂恐るべし!!!
2016/07/20
ひさか
2001年11月刊。全6巻中の1巻め。14話の連作短編を収録。1913年1月に文芸倶楽部に第1話である「お文の魂」が発表され、最終話となる69話めの「二人女房」の発表が講談倶楽部1936年10月なので、102年前〜79年前の作品だが、古びてはいないのが、驚きです。読み易く、興味深く、楽しめます。青空文庫にも収録されています。残り55話が楽しみ。
2015/01/15
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