風刃迷宮 (光文社文庫 た 21-4)
風刃迷宮 (光文社文庫 た 21-4) / 感想・レビュー
やまだん
竹本健治らしい疑似推理小説(三ステロイド)。六本木の路上での殺人,巣鴨での質屋の女主人の失踪などの多数の事件が起こる。牧場智久シリーズの登場人物である天野不巳彦や三崎祐子といった人物達が捜査をするという流れ。物語のいたるところに「牧場智久」らしき人物の姿が垣間見えるのだが…。物語の最後では一応の解決が示されるが,過剰な伏線は一つに収束されない。読み終えた後でも迷宮の真ん中に置き去りにされたような未読感が残る作品。個人的には好みではない。失敗作なのではないかと感じてしまった。よって評価は低め(30点)。
2018/04/13
しろ
☆5 不思議なミステリだった。結局何がどうだったのかが曖昧ですっきりさせない形だった。真実は読み手の想像力に任されている部分もあるのである意味読み応えのある作品。
2009/09/29
宇佐見
構成は面白い。ラストは置いてけぼり感が強すぎる。智久と類子が活躍してくれれば、それで良いのに。★★★☆☆
2023/08/13
tokyo-zodiac
インドの古代遺跡見学中に火災に巻き込まれた牧場典子は、日本語の声に導かれて無事脱出を果たす。帰国後、六本木で殺された謎の男の手帳に書かれた4人の名前の中になぜか典子の名が。そして彼女の周辺関係者が様々な事件に関わりを持つ一方、現場付近に智久と思しき少年の姿が頻繁に現れ…牧場智久シリーズ…と呼んでいいのか?ぶっちゃけ、通常のミステリの枠組みを逸脱したアンチ・ミステリ寄り?の作品。一応現実レベルの解決は見せるものの、智久らしき人物の謎は伏線もヒネリも乏しく、いくつもの謎が収束されないまま放置されている。
2016/06/26
kanamori
☆☆★
2012/10/16
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