恐怖症 (光文社文庫 い 31-7 異形コレクション)
恐怖症 (光文社文庫 い 31-7 異形コレクション) / 感想・レビュー
眠る山猫屋
再読、ハイクオリティ。さまざまな“フォビア”、誰でも持っているであろう苦手なモノによる恐怖、あるいは恐怖心自体へのアプローチ。サスペンスフルな中井英夫さんの『ドア』から始まるのが、このアンソロジー開幕時と一緒なのも密かな憘び。牧野修さんや平山夢明さん、朝松健さんら安定の執筆陣、時々レギュラーの方々も力作揃い。
2021/06/18
訪問者
一押しは浅暮三文「遠い」で、頁の上半分が種々の矢印、下半分が文書で、こんな奇妙な小説は初めて。矢印小説とでも呼べばよいのか。とても奇妙な作品。やはりこのシリーズは面白い。文字の恐怖を描いた倉阪鬼一郎「布」、トリッキーなサスペンスで驚かせる深川佑「あのバスに」。他にも町井都志夫「ヘリカル」、早見裕司「スタジオ・フライト」と傑作多し。
2024/04/02
しずかな午後
飛鳥部勝則「シルエット・ロマンス」のみ読了。影恐怖症の浪人生の日々を描く。恐怖症の精神状態が細かく説明されるのが面白い。「デッサンが狂っている」に引き続き、隣人の騒音に悩むシーンが描かれる。飛鳥部氏も隣人問題で悩んだりしたのだろうか。
2023/03/17
3月の読書猫
何か一つに対する恐怖を描いた短編集。 他の異形シリーズと比べるといまいちだったかな~?
2022/01/28
roku7777
粛々とこのシリーズを読む(異形コレクション)。実は対して面白くもなく感心した作品は少ないのだけどたまにとってもいいものがあるのでやめられない。罪である。今回は朝松健が良かった。足利義教。ここんとこ趣味に歴史が入るのでそこもツボなんだろう。
2021/02/26
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