青空について (光文社文庫)
青空について (光文社文庫) / 感想・レビュー
新地学@児童書病発動中
後書きに、小説が書けなくなり、鬱病を発症して苦しみながらこの詩集を書いたとある。分かりやすくて読みやすい詩ばかりだが、よく読むと作者の心の葛藤が伝わってくる。苦しみながらも、作家として何とか前に進もうという意気込みに心を打たれる。「百年前、君はいなかった/百年後、君はいない/たった今だけ/君はいるんだ」(今だけ)このような明るく肯定的な詩を書き上げるまでの作者の苦闘を考えると、一つ一つの言葉を、真剣に受け止めようという気持ちになった。
2018/07/23
ネロ
【 青空について 何も言うことはない 僕はただ その下に居るだけ 】からっと晴れた空のようにあっけらかんとしたことばたち。慰めるでもなく、ただ寄り添ってくれる。これを開くとすごくすごく安心する。私の学生の頃からの安定剤です。
2012/01/14
カンパネルラ
詩集。あまりにストレートで不思議な感じがする。結局いいとは思えないのだが、原田だからと思って読んでしまう
2006/01/20
Keitaro
20年あまり原田宗典さんが好きです。ずっと好きで、いつかどこかで会えるだろうと思い込んで、20年あまり経っています。原田さんの書くもの全て好きです。長編も短編もエッセイもそして詩も。ファンってより、これは恋だなってくらい(笑)本棚に並ぶ原田さんの本を繰り返し繰り返し読んでいます。あ。これ感想じゃないな・・・。
2012/10/05
ひめ茶
★★★★☆「青空について/何も言うことはない/僕はただ/その下に居るだけ」「百年前、君はいなかった/百年後、君はいない/たった今だけ/君はいるんだ」「ありがとうは/得意だが/ごめんなさいは/苦手だ」
2011/07/04
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