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闇の絵巻(下) (光文社文庫)

闇の絵巻(下) (光文社文庫)

闇の絵巻(下) (光文社文庫)

作家
澤田ふじ子
出版社
光文社
発売日
2003-03-12
ISBN
9784334734657
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闇の絵巻(下) (光文社文庫) / 感想・レビュー

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真理そら

久蔵の死は等伯に大きな影響を与え『松林図屏風』を感動を呼ぶ作品にした要素の一つだと思うが、この結末はどうだろうかという気がした。狩野派は政治力のある集団だったが芸術性でも優れていた上でのことだったと思いたい。それはそれとして信長、秀吉、利休と同時代に生きた狩野永徳と長谷川等伯の物語はどんな視点から描かれていても楽しめる。

2020/07/08

tomdam

絵師をささえる人々、とりわけ女性たちの描写が細やかで、当時の生活感を生き生きと蘇らせる。狩野一門と長谷川一門の、それぞれの家族をいたわう気持ちが交わらないことで悲劇をまねく。じつにほろ苦い。

2010/05/27

てっしー

【結末に関する感想あり】上巻同様、非常に楽しめました。長谷川派と狩野派の争いと、それを陰で支える女たちが丁寧に描かれていました。絵画の見方が深まりそうです。ただ、登場人物同士が礼を言い合うシーンなど、似たような表現の繰り返しが度々見られて多少辟易しましたが。しかし、この結末は納得いかないですね。久左衛門の決断はあまりに短絡的でいささか唐突だし、長年連れ添った関係だからこそ、甚十郎には久左衛門を諌めてほしかったです。この時代の人間の思考・行動レベルってこんなものですか?

2012/07/23

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