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新・本格推理〈03〉 りら荘の相続人 (光文社文庫)

新・本格推理〈03〉 りら荘の相続人 (光文社文庫)

新・本格推理〈03〉 りら荘の相続人 (光文社文庫)

作家
鮎川哲也
二階堂黎人
出版社
光文社
発売日
2003-03-12
ISBN
9784334734664
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新・本格推理〈03〉 りら荘の相続人 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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ソルト佐藤

アマチュア作家からの公募作品を集めたアンソロジー。しかし、この巻だけ異常にレベルが高い。「とむらい鉄道」「Y駅発深夜バス」「聖ディオニシウスのパズル」は、年間ベストレベル。現にその年の年鑑アンソロにも取られているのがある。「とむらい鉄道」の赤字路線だけを爆破するテロリスト事件。チェスタトン的な転倒と、探偵の後味の悪い解決方法が良すぎる。同じ作者の「稷下公案」「夢の国の悪夢」もよい。「Y駅発深夜バス」は奇妙な一夜の現象が、説明なしに解かれて、その後にあるおぞましい真相が素晴らしい。

2022/10/19

Tetchy

今回は一種の転機のようになったようだ。というのもなんと前シリーズでも成しえなかった一人の作者による複数掲載、しかも3作というからすごい。その作者の名は小貫風樹。その3作「とむらい鉄道」、「稷下公案」、「夢の国の悪夢」に共通するのはダークなロジックともいうべきチェスタトンの逆説や泡坂のロジックを髣髴とさせる悪魔のロジックだ。この3作だけで読む価値あり。その他「Y駅発深夜バス」が文句なしだ。他の4作も水準作だが小貫風樹という1人の天才の前に霞んでしまった感が強い。

2009/09/22

押さない

このシリーズが好きなのは、アマチュアによる募集型で皆本格推理への熱意が感じられるところだ。文章やトリックが甘いなあと思うところがあってもやはり楽しい。

2020/11/16

crow

青木知己「Y駅発深夜バス」★★★★ 大山誠一郎「聖ディオニシウスのパズル」★★★☆

2018/08/16

もも

「とむらい鉄道」と「Y駅発深夜バス」は他のミステリー短編集で読んでいたので、その他の作品を読みました。”本格”のロジックって、時代に関係なく通用するのですね。そして独特の世界観、20年近く前の本なのに面白いです。

2019/05/12

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