ifの迷宮 (光文社文庫)
ifの迷宮 (光文社文庫) / 感想・レビュー
セウテス
近未来を舞台にした、遺伝子を題材にした医療ミステリーとでも云うべきか。障害者や遺伝的弱者に向けられる、温かい言葉は作者の心の思いだろう。ミステリー以外に語られるテーマが多すぎて、大切な内容だけにひとつの作品にするには勿体ないと思う。ミステリー部分は、身元の不確かな人物の遺体から取られた遺伝子が、何年も前に亡くなっていた人物の遺伝子と一致するというもの。DNA鑑定の盲点をつき、死者が実は生きているのではないかと、思わせる展開は面白い。近い未来に問題になるであろう倫理観を、鋭く正確に物語に練り込んだ秀作です。
2016/04/22
佐島楓
14年前の作品だが、遺伝子検査の近未来を(おそらく)ほぼ的中させてしまっている。それだけではなく、本格ミステリの要素もしっかりとしている。メッセージ性もあり、強い力を放つような作品。
2014/09/05
mazda
内容が重くて、なかなか頭に入ってこない感じでした。遺伝子に関連した話で面白かったのですが、残念ながら途中断念…。いずれ再読したいと思います。
2014/12/16
kaida6213
長編ミステリ。遺伝子を題材にした近未来小説。適度などんでん返しもあり読んでて飽きない。良作。 著者の違う本も読んでみたくなった。
2015/06/21
yuu@mayu
『☆☆☆☆』色々と説明が少々クドイ。それでも本格ミステリーだけあって引き込まれる要素は多分にあり、かなりの熱量を持って書かれたと感じられる力作です。
2016/03/20
感想・レビューをもっと見る