記憶の中の殺人 (光文社文庫)
記憶の中の殺人 (光文社文庫) / 感想・レビュー
セウテス
【浅見光彦シリーズ】第69弾。本作の特徴は浅見光彦の一人称で書かれている事と、9章全てのタイトルが12文字で統一されている事である。又、ニューヨークに滞在する妹の佐和子が電話だけだが登場したり、兄の刑事局長までも多く関わってくる。軽井沢の先生こと作者の依頼から、殺人事件の調査へと発展する本作。光彦の記憶を辿り調査した内容からの推理を、兄と確認作業をしながらの一幕は、中々の読み応えがある。2人の会話で真相が明かされていく結末は、スピード感もありシリーズを通しても珍しい事で、ファンとしては外せない1冊だろう。
2022/10/16
まり
図書館本。今回の話は光彦の幼少期と言うか兄上の初恋から始まり…何とも悲しい話だった。光彦の記憶がなかったり兄上や他の人がみんな何かを知っているのに黙っているって状況にモヤモヤ。でもそれも思いやりからくるものだったりするから仕方ないのかもしれないけど…。いつも光彦が犯人に対する追い詰め方が私には苦手だったけど…今回、光彦のはっきりした考えがわかった。でも私もやっぱり兄上と同じ考えかなぁ。でも何の罪のない周りの人が不幸になるのは、やらせない。少し光彦の考えに賛成の気持ちも出てきた。
2024/06/22
しんた
題名からして怖い。幼児期の朧げな記憶と真実が重なり合う恐怖。兄さんの露出度高し。
2014/11/03
本棚の旅人
この本は浅見光彦シリーズを沢山読んでからのほうが、もっと楽しめる本です!登場人物がより鮮明に見えてきます^^光彦シリーズでもとてもとても好きな本です♪
2012/03/04
風竜胆
それにしても、光彦は、相変わらず優しい。加害者の罪は罪としても、捕まれば、加害者の一族や関係者にも大きな影響がある。兄陽一郎の前でも、つい冒頭のような科白を吐いてしまうのである。そこが、光彦の大きな魅力なのであるが。
2012/12/12
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