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教室 (光文社文庫 い 31-12 異形コレクション)

教室 (光文社文庫 い 31-12 異形コレクション)

教室 (光文社文庫 い 31-12 異形コレクション)

作家
朝暮 三文
朝松健
飛鳥部 勝則
安土 萌
石神茉莉
石持浅海
犬木加奈子
江坂遊
太田忠司
井上雅彦
出版社
光文社
発売日
2003-09-01
ISBN
9784334735586
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教室 (光文社文庫 い 31-12 異形コレクション) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

再読、学校そして教室。今となってはノスタルジックな想いに満ちた場所。多くの読者にとっては、過ぎ去った時間を留めている場所。今巻は恐くない作品が多いが、過去へと招き寄せられる感覚を与えてくる作品が多かったかな。留学生との交流を描く石神茉莉さんの『海藍蛇』、右化するこれからを悔恨混じりに語る菊地秀行さん『逃亡』、巻末を飾る梶尾真治さん『再会』はこの巻の象徴と云ってもよいノスタルジックな消え行く思い出との惜別を描いていて、心に滲みる。

2020/11/20

くろねこ

果てしなく昔に購入した本が荷物を整理した際に発掘されたので懐かしくなって再読(もちろん内容全然覚えてない)。 今も昔も改めて豪華なメンバーだなぁ。。 どれも古き良きホラーというか、どこかノスタルジックで怖さと切なさの合間を漂うような読後感がとても心地良かった😌

2022/06/19

Yu。

その厚さ重さは伊達じゃない!(笑) 様々な用途で使われる“教室”をテーマに扱い、怪談話に留まらず、奇妙、心理、幻想など、多ジャンルを堪能できる23の物語。どれも題材が面白くオチが冴える作品ばかりです。学校怪談好きな私としては、ラストに残るシニカルさがたまらない『開かずのドア』『すぎたに』、BLチックな雰囲気から一転、哀しくも痛々しい恐怖の真相が待っている『花切り』が印象深い。心理系の話では『転校』『実験と被験と』は脇汗必至!結末が薄ら怖い。そして最後は感動ファンタジーが味わえる『再会』でリフレッシュ!

2014/09/01

らびぞう

23名の作家の『教室』を題材にした短編集。岡本賢一の『必修科目』梶尾真治の『再会』が、私テキには好きだ。なんてったって分厚い(本)、でも、一話一話は短いし、いろんなバターンがあるので、それ程苦にならず読める。

2014/07/26

しずかな午後

飛鳥部勝則「花切り」を目当てに読んだ。氏には珍しい美少年もの。ミステリではなくホラーだが、死と性の匂いはいよいよ濃い。血まみれの教室に、切り落とされた子供の性器が残されていた――というイメージの過激さ、流石。他、いくつかひろい読んだが、切ない作品が多かった印象。その中で、朝松健「侘びの時空」は自分にドンピシャで驚いた。奇妙な茶碗をめぐる怪奇譚でありながら、わび茶の祖・村田珠光と一休宗純の出会いの物語でもあるという構成に、室町文化が好きな自分は唸らされた。これはもっと朝松健を読まないといけない。

2022/11/05

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