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刹那に似てせつなく (光文社文庫 ゆ 3-2)

刹那に似てせつなく (光文社文庫 ゆ 3-2)

刹那に似てせつなく (光文社文庫 ゆ 3-2)

作家
唯川恵
出版社
光文社
発売日
2004-01-01
ISBN
9784334736132
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刹那に似てせつなく (光文社文庫 ゆ 3-2) / 感想・レビュー

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優希

息苦しさを感じずにはいられない作品でした。愛娘・可菜を死に追いやったことへの響子の復讐から物語は始まり、逃亡劇が描かれます。最初から衝撃が走り、物語に鷲掴みにされてしまいました。スピード感のある展開は2時間ドラマを連想させます。殺人を犯した上、逃亡犯になるなら、本来は掴まえなければならないのですが、響子とユカには逃げ切って欲しいと願わずにはいられませんでした。極限の逃亡ともいうべき2人を見ていて胸が痛くなり、真実すら届かない事件があるとうことも辛かったですね。テンポはいいのですが、重い気持ちになりました。

2014/11/25

長年の復讐をやっとの思いで遂げた響子と自由を求めて殺人を犯したユミ。やるせない。歯がゆい。傷を負ったのは彼女たちなのに、一度は社会が彼女たちの心を殺してしまったのに、どうしてこうなってしまうのだろうか。人を傷つけても何も思わないような、生きてる価値もないクズは世の中少なからず存在するものですね。そしてそんな存在に虐げられている人間も存在する。世の中正しいことばかりじゃない。だからこそ二人には逃げきってほしかった。あまりにもやるせないラストじゃないですか。みんながみんな幸せになる権利があるのに。

2014/12/10

はる

久しぶりに読み進む手が止まらなかった。 唯川恵さんって、こういう恋愛サスペンスも書くのか。面白かった。 藤森祐介っていう男はほんっっっっっと腹が立つ。こういう表沙汰にならない事件って多いんだろうなと思うし、言う手段を多く持たない子供が被害者に立つのがとても悲しい。

2021/03/29

ぷっくん

積読本。唯川さん、読みやすくて好きな作家さんです。二人の女性の行方が気になって、スキマ読書がしっかり出来ました。読後感は悪くなく、読みやすくて良かったです( ˶˙ᵕ˙˶ )響子とユミの出会いは運命だったようですね。

2020/03/12

楽駿@新潮部

読書会仲間本。唯川氏って、こんな作風だったかな?あまり、読んだ記憶がないが、もっと恋愛系のお話が多かった記憶が?でも、これは、全然別物ですが、とっても面白い。多分、この作品をドラマとかにしたら、夢中で見たくなること請け合い。一人の男を復讐のため、命を狙う二人の女。その現場にて、初めて出会う二人は、復讐を果たし、一緒に逃亡を開始する。同じ痛みを感じながら、それでも、信じて良いのか迷いながら、二人はそれぞれの結末を迎える。お金の力って、人を迷わすのは、何時の世も一緒。あぁ、切ない。

2018/05/20

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