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銀杏坂 (光文社文庫 ま 12-1)

銀杏坂 (光文社文庫 ま 12-1)

銀杏坂 (光文社文庫 ま 12-1)

作家
松尾由美
出版社
光文社
発売日
2004-01-01
ISBN
9784334736156
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銀杏坂 (光文社文庫 ま 12-1) / 感想・レビュー

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cinos

再読。金沢市をモデルとした香坂市で幽霊、予知夢、生霊、念動力が関係する事件に中年刑事がかかわりあう。幽霊はトリックではなく、本当に存在しているという怪異現象とミステリの融合がすばらしいです。雪密室があったり、飛行機に乗った男が消えたりとミステリとしても満足できます。幻想的な雰囲気が新幹線開通よりずっと前のしっとりした金沢を思い出させます。

2021/03/25

タカギ

少し不思議なゴーストストーリーと言うのか…。連作短編集。舞台は金沢(作中では香坂となっている)。最初の話は、幽霊が住み着くアパートで宝石の盗難が起こり、刑事たちは幽霊に事情聴取を試みることになる。これを見事に解決してから、超常現象的なものが絡むと思われる事件が彼らのもとに持ち込まれる。どの話も陰惨ではなく、ほのぼのするようなちょっと物哀しいようなノスタルジーを感じる。連作なので、最後にひとつ、大きな謎が浮かび上がる。「さびしい」と言えて良かった。とても好きなお話。

2022/07/09

ピップ

霊、予知、超能力が絡む事件が発生する連作短編。「実は霊の仕業ではなく、こういうトリックだったのですよ」的なものではなく、この本はホントに幽霊の仕業だったりする。オカルトとミステリの融合です。オカルト現象の前提がしっかりしているので、ミステリとしておもしろく読むことができた。ラストの締め方もなかなか。おもしろかったです。

2020/07/10

Norico

北陸の都市が舞台。幽霊やら予知夢やら超常現象がらみの事件を解決する刑事さん。物悲しいような切ないような。ラストが救いがないかなぁと思ったが、ほっこりできてよかった

2022/08/09

coco

途中までは切なくもほのぼのした感じで読み進めていたけれども、ラストの「山上記」で一気にもやもやっ。個人的には最初の「横縞町綺譚」のような感じの連作が良かった。

2013/08/22

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