森 蘭丸 (光文社文庫 さ 16-7 光文社時代小説文庫)
森 蘭丸 (光文社文庫 さ 16-7 光文社時代小説文庫) / 感想・レビュー
onasu
澤田ふじ子さんで実在の人物のものは初めてで、ストーリーにとやかくはないですが、「公事宿」シリーズなどを読んできた者には若干窮屈な印象は否めないでしょうか。 それはともかく森蘭丸。最近も誌上を賑わしていた本能寺の変で亡くなったのは18歳なんで、何を成したはないですが、逸話からは機転が利く人物だったようで、将来を嘱望されて、小姓にも関わらず知行地を与えられていた。 森家はそれまでも戦死者が多く、働き盛りがおらず、重臣の割に名が出てこなかったよう。名のみ有名な人物を澤田さんの作で読めたのは拾いものでした。
2021/02/22
大根院
★2。歴史物のため登場人物は多いが、掘り下げが浅い気がして、いまいち乗れなかった。最後、平太が八重を愛しく感じるのが唐突で呆気に取られた。まぁ異常事態だったので、感情も混乱していたのかもしれないが…
2020/07/03
memini
通読する程度には面白かったが、決して扱いが小さくはない男女の心の機微の描き方については、いささか情緒を欠く感も(ある意味では写実的なのかもしれないが)。また、137頁、言わんとする事は理解できるものの、根拠の示し方に極めて無理のある主張の印象が、作品全体の読後感にも響いてしまい勿体ない。
2012/06/01
アルゴン
★★★★ 無勉強の上の完全なイメージでは、森蘭丸は単なる信長の腰巾着的なイメージでしたが、この小説の中では先見の明があり肝の据わった人物として描かれています。そしてどこで読んでも本能寺の変は謎だ。
2013/12/19
ぺしみち
面白い
2013/11/18
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