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幻影の天守閣 (光文社文庫)

幻影の天守閣 (光文社文庫)

幻影の天守閣 (光文社文庫)

作家
上田秀人
出版社
光文社
発売日
2004-12-10
ISBN
9784334738051
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幻影の天守閣 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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佐々陽太朗(K.Tsubota)

無類の強さを持つ主人公が多勢の敵に取り囲まれても臆すること無く立ち向かう様に、斯くありたいと願い気分が高揚するのは男の性分だろう。さらに本書は単に剣豪ものとして面白いだけでなく、天守閣の無い江戸城に、ある興味深い歴史上の仮説をすべり込ませることで、読者をあっと驚かせることに成功している。心にとめておきたいのは主人公・工藤小賢太に無住真剣流の剣を仕込んだ師匠・小田切一雲の「刀は抜くな。だが、抜かねばならぬときはためらうな。そして、刀を抜いた以上迷うな」という言葉。男として生きていく上で持つべき心構えだろう。

2016/04/20

金吾

話は単純でラスト以外の筋はわかりやすいですが、テンポがいいため読みやすくて面白かったです。ただ主人公が強すぎるのと切り殺しすぎるのはやりすぎかなと思いました。信康のくだりは新鮮でした。

2021/03/11

はかり

読了して初めて再読だったことが分かった。2年前に読んでいた。これも読メ効果か。それにしても、いかに記憶力不足なことか。剣戟の場面が凄かったことは覚えがあるが、最後に小賢太が守ってきたお満流の方と一緒になることも覚えていない。情けない。

2020/12/09

NYsalad

一途な若者が権力抗争に巻き込まれるという、上田秀人さん十八番のお話し。江戸城天守閣の再建を史実とフィクションを織り交ぜながら、小源太に謎を解かしていくストーリー。剣客物としても読めます。繰り広げられる殺陣シーンは、圧巻です。ラストの小源太の台詞も、良かったです。

2014/01/02

kazukitti

内容はいつもながらの最近お役に抜擢された腕利きの剣術遣いが政治の闇に巻き込まれて・・・、という流れ。上田作品をシリーズでしか読んでなかった自分には展開がスピーディで、いわば今まで見てた連続ドラマではなく、ドラマスペシャルみたいなカンジだったので、あまり伏線も風呂敷も広がらずにサクサク進んだのが、主人公小賢太の無双っぷりも併せて小気味よかった。

2012/04/16

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