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感じて。息づかいを。 (光文社文庫)

感じて。息づかいを。 (光文社文庫)

感じて。息づかいを。 (光文社文庫)

作家
日本ペンクラブ
川上弘美
出版社
光文社
発売日
2005-01-12
ISBN
9784334738112
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感じて。息づかいを。 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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あつひめ

これは奥の深い…悩ましい作品を集めたような気がする。人を想う、慕う。それは出会ってしまった時に静かに始まる。別れたからと言って消え去ることはない。もう始まってしまったのだから。そばにいて触れることができるものだけが恋愛ではない。触れられない…それを意識の中で感じることも恋愛。桜の森の満開の下が印象的。1つ残念だったのは図書館本で所々に鉛筆で書き込みがあったこと…。作品とは関係ないけど…とてもがっかりした。

2013/12/12

おにぎりの具が鮑でゴメンナサイ

アンソロジーとは詰め合わせである。しょうゆ味や黒ゴマ、巨峰味、ドリアン風味などのいろんな味が楽しめてお得である。しかし大抵の場合それほど好みではない味がいくつか含まれてもおり、そんなときは次のいちご練乳味に期待を膨らませて早送りボタンを押すしかなかったりするのが常である。ところが弘美ちゃんが編んだこの一本には余すところがない。想いの形は様々なれど、どいつもこいつも胸やけするほど濃厚である。ところで、恋をすると世界がバラ色に見えるらしいが私は最近本の字が見えづらく、どうやらローガンフリーマンになったようだ。

2018/03/27

ω

すごく登録数少ないω汗 川上弘美さん(よく知らない)の選んだ恋愛小説アンソロジー。坂口安吾、車谷長吉、野坂昭如、私の中でもトップクラスに好きな作家さんから始まる|・ω・´))!!超テンション上がる!!野坂先生の「花のお遍路」が一番タマランかった。 可愛い声で兄の呼びかけに「はいっ」と応じる目の不自由な妹。バスツアーで共にやってきた皆んなが興味本位で覗き見ると、白眼ひん剥き髪は半ば抜け落ちている……。恋や愛について考えてしまう短編集でしたω

2019/04/03

アマニョッキ

さすがは川上さん。 私の期待通りの、一筋縄ではいかない恋愛アンソロジーで、面白く読みました。 野坂昭如さんの「花のお遍路」と伊藤比呂美さんの「山桑」が印象が強いけれど、選者自身の作品「可哀想」もよかった。 「桜の森の満開の下」は何度読んでも本当に美しい。この作品から始まっているだけで、このアンソロジーが素晴らしいことが分かります。

2015/06/27

うらなり

恋愛小説アンソロジー。アンソロジーとは、異なる作家の作品を集めたものということで、個性的な作家の短編が並んでいた。カブトムシや、鬼の話しがなぜ恋愛と関係があるのかはよくわからないが、まとめた川上弘美さんも、恋愛小説めいたものを書いているが恋愛とはなにか、わからないと言っている。ただ恋愛について考えることは、自分について考えることで、この八編の作品から『感じて。いきづかいを。』と、

2022/07/24

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