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劫尽童女 (光文社文庫)

劫尽童女 (光文社文庫)

劫尽童女 (光文社文庫)

作家
恩田陸
出版社
光文社
発売日
2005-04-12
ISBN
9784334738556
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劫尽童女 (光文社文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

この作品の主人公が与えられた力は人工的に作られた超能力の世界。それが故に怪しい組織に追われ、超能力を持つが故の果てしない孤独とも闘い続ける少女の葛藤が描かれます。そして、ここに恩田さんは彼女と共闘する存在として犬を登場させます。名作アニメに登場するあの世界観が蘇る絶妙な演出。そんな中にヒロインである伊勢崎遥の存在がどんどん神がかって輝く瞬間を見る物語。彼女が落ちていく救いのない展開に心を痛めましたが、最後に恩田さんが描いてくれたのは納得感のある、救済感のある結末でした。劇画調のなかなかに面白い作品でした。

2021/01/31

SJW

恩田さんには珍しいSFサスペンス。博士である父から特殊能力を与えられた少女 遥は、秘密組織「Zoo」から追われ、特殊能力をもつ犬アレキサンダーと共に戦い、逃走する。最後に居るべき場所を見つけた遥にほっとして応援してしまう。

2021/03/16

ダイ@2019.11.2~一時休止

超能力が与えられた少女が主人公。ラストは恩田さんらしいモヤモヤ。

2016/10/17

だまだまこ

圧倒的な物語の引力に、読み終えてしばし呆然とする。小柄な少女遥の美しさ、動物的な感覚の鋭さ、頭の回転の早い知的さ、思春期の迷いと逡巡、そして自らの使命を見つけた強さ…彼女に魅了されて、今彼女のいない現実に違和感を感じるほど。父の手によって特殊能力を持たされた少女の物語。驚きがたくさん仕込まれているため、先が気になりすぎて一気読み。恩田さんの描く天才的な少女、ってなんでこんなに魅力的なんだろう。恩田さんの作品の中でもかなり好きな部類。また好きな物語に出会えて嬉しい。

2021/02/24

神太郎

恩田陸の作品って取っ掛かりは普通なんだけども、読みはじめたら止まらなくなる作品が多いと思うのだが、こちらもそうである。劫尽童女なんてタイトルからは内容を想像できないからこそ逆に想像力を刺激される。超能力を持った女の子、遥の成長冒険譚なのだが、血なまぐさい部分もあり、明るさと暗さの間をいくビターな展開が続く。後半の展開はいち少女が背負うには重すぎるのだけどね。オヤジィと言うしかない。まぁ、最終部の展開のためと言えば必要かな。分量的にはもう少しあってもとは思うがエンタメ小説としては丁度よいサクッと感。

2020/03/10

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